リサイクルショップバイキング根塚店のスタッフです。お宅の片付けと買取のご相談をお受けしています。
自力で片付けられるかどうかは、量ではなく、床が見えているかどうかで見当がつきます。
「毎週末やっているのに、全然減らない」。そう感じておられるなら、順番のほうを疑ってみてください。真ん中の山から手をつけると、いつまでも減りません。
片付けの現場で、私たちが最初に確かめるのも、床と窓です。
先に結論
床が半分でも見えていて、水回りが使えているなら、自力で進められます。床が見えない、水回りが使えない、においが外まで出ている、体を痛めている。このどれかに当たるなら、人手を入れたほうが早く、安全です。
自力か、人手を入れるかの分かれ目
ご相談をお受けするとき、私たちがまず伺うのは広さではありません。台所と風呂とトイレが使えているか、床が見えているか、この2つです。
床が見えていれば、置き場所を決め直すだけで戻せます。見えていない場合は、掘り出す作業そのものに人手と日数がかかります。
ご自身やご家族が腰や膝を痛めている場合も、無理をなさらないでください。重ねた紙束や本は、見た目より重くなります。階段での運び出しは、事故の起きやすい場面です。
自力で進めるときの手順
順番を間違えると、片付けたそばから散らかります。次の順で進めてください。
始める前の3つ
- 装備をそろえる(厚手の手袋・マスク・底の丈夫な靴・長袖)
- 窓を開けて風を通す。閉め切ったまま作業しない
- 割れた食器やガラス、スプレー缶、電池を先に取り除く
手を動かす順番
装備が整ったら、玄関から一部屋ぶんの通り道をつくります。ここが運び出しの経路になりますので、最初に空けます。
次に、台所と風呂とトイレを使える状態に戻します。生活が回りはじめると、続ける気力が戻ります。そのうえで、一部屋ずつ終わらせてください。全部屋を同時に手をつけると、どこも終わりません。
掘り出す向きは、下から上ではなく、外側から内側へ。壁際と通り道を先に空けると、大きな家具を動かせるようになり、そこから一気に進みます。
ゴミ袋は、可燃・不燃・資源で色や置き場所を分けておくと、あとの手間が減ります。自治体によって分け方が違いますので、市町村のページで確認してから始めてください。
置き場所は、玄関に近い一角を「出す物置き場」と決めてしまうのが早道です。作業のたびに置き場所を探していると、それだけで時間が過ぎます。
それから、粗大ゴミの申し込みは早めに。自治体の回収は申し込んでから日が空きますので、片付けの日程に合わないことがあります。
エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は、粗大ゴミとは別の道すじになります。家電リサイクル法の対象で、リサイクル料金が必要です。
1日で終わらせようとしないことも大事です。半日で1部屋、と決めて区切ったほうが続きます。
掘り出す途中で出てくるもの
積み上がったお宅の片付けで、いちばん惜しいのは、確かめずに袋へ入れてしまうことです。
以前、遺品整理でお伺いしたお宅では、引き出しの中に高級時計やジュエリーが入っていました。金額のつかないアクセサリー類も一緒に入っていたので、お金になるものとそうでないものに分けてお渡ししました。合わせてみると、まとまった金額になったお品もありました。この日の記録は遺品整理で貴金属をお預かりした記事に残しています。
お客様は「指輪やネックレスを見ても、それがメッキか金かプラチナかが分からない」とおっしゃっていました。分からないものを分からないまま取り分けておく。それで十分です。
スタッフのひとこと
紙袋や菓子箱の中は、開けてから捨ててください。通帳や印鑑、指輪の入った小箱が、そのまま袋に紛れていることがあります。私たちも、現場では箱の中を必ず確かめています。
人手を入れるときに確かめること
片付けを頼むとき、費用は量と手間で決まります。同じ間取りでも、量と運び出しやすさで変わりますので、見積もりは現地で出してもらってください。
間取りごとのおおよその金額は、専門サイトの料金ページにまとめています。二階からの搬出になるか、庭先まで車を寄せられるか。同じ量でも人手の要り方が変わりますので、金額は拝見してからお出しします。
依頼先を選ぶときは、許可を確かめてください。ご家庭から出る不要物を有料で引き取るには、必要な許可が要ります。ここを確かめずに頼むと、あとで困るのは頼んだ側です。
それから、処分だけの見積もりになっていないかどうか。値段が付くものが残っていれば、その分だけ持ち出しは小さくなります。
お問い合わせの段階で、この片付けに特有の点を確かめておくと迷いません。
- 下見に来てから見積もりを出すか(電話だけで金額を言い切らないか)
- 当日の人数と、何日かかるかを説明できるか
- においや虫が出ている場合の扱いを、先に説明してくれるか
- 近隣への配慮(車の停め方・作業の時間帯)を相談できるか
- 買取の相談もできるか。処分だけの話になっていないか
お見積りのときは、いつまでに終わらせたいかを先にお伝えください。退去の期日や、家の引き渡しの日が決まっている場合は、人数の組み方が変わります。
作業の時間帯や、車を停める場所のご希望も、この段階で伺っています。近所の目が気になるという方は、遠慮なくお申し付けください。
片付いたあとにやること
運び出しが終わったら、拭き掃除と換気です。床材や壁紙に染みが残っている場合は、張り替えが必要になることもあります。
賃貸のお部屋なら、退去のときの負担がどこまでかを管理会社に先に確かめてください。持ち家なら、床下や壁の中です。長く水が漏れていた場所は、表面を拭くだけでは戻りません。
戻りやすいのは、ものが減っただけで置き場所が決まっていない場合です。ゴミの日をカレンダーに書き出す、通り道には物を置かない。この2つを決めておくと、元に戻りにくくなります。
ご本人の判断が難しくなっている場合は、片付けの前に地域包括支援センターや福祉の窓口へご相談ください。片付けだけで解決する話ではなくなります。
よくいただく質問
近所に知られたくないのですが
作業の時間帯や車の停め方は、ご相談のうえで決めています。お伺いする前に、ご希望をお聞かせください。
虫やにおいが出ています。断られませんか
お断りはしません。事前にお知らせいただけると、装備と人数を整えてから向かえます。作業の時間帯や車の停め方も、あわせてご相談ください。
まだ使えるものが多いのですが、もったいなくて捨てられません
捨てる前に拝見します。「これは値段が付かないでしょう」とおっしゃるものほど、こちらは開けて確かめています。値段が付くもの、そのまま引き取れるもの、処分に回るものに分けたうえでご説明します。
親の家がこの状態です。本人は片付けたくないと言っています
ご本人の同意なしには進められません。まずはご家族だけで、どう切り出すかからご相談ください。いきなり全部を片付けようとせず、通り道だけ、と決めて始めた例もあります。
減らないのは、順番のせいかもしれない
床が見えているか。冒頭でお伝えした見分け方は、これひとつです。
通り道をつくり、水回りを戻し、一部屋ずつ終わらせる。この順に変えるだけで、進み方が変わります。手が足りないと感じたら、写真を数枚、いまの状態のまま送ってください。そこから一緒に順番を考えます。






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