空き家活用とは?選択肢の整理と、家財の片付け

リサイクルショップバイキングで、空き家になったお宅の家財整理を担当しているスタッフです。

空き家をどう活かすかを決める前に、必ず通る作業がひとつあります。家の中を空にすることです。

以前、かほく市の空き家について、東京にお住まいのお客様からお電話をいただきました。誰も住んでいない家で、処分も兼ねて見てほしい、というご相談でした。

お伺いすると、各部屋はきれいに片付いていました。お茶室もあります。「お茶道具はどうなさいましたか」とお聞きすると、「捨てました。」とのお返事でした。

先に結論
賃貸に出す、売る、解体する、地域で使ってもらう。どの道を選んでも、家財が残っているうちは前に進めません。順番は、家の中を空にする、そのうえで活用を決める、です。そして空にする前に、捨てずに一度見せてください。

目次

空き家活用の主な選択肢

空き家の使い道は、大きく分けると4つです。名前だけ並べておきます。

  • そのまま貸す
  • 手を入れて貸す・使ってもらう(店舗や事務所、地域の集まりの場になる例もある)
  • 売る
  • 解体して更地にする

どれを選ぶかの判断は、不動産会社や専門家の領分です。建物の状態や場所によって答えが変わりますので、私たちからは申し上げません。ここでお伝えできるのは、どの道を選んでも共通して必要になる作業のほうです。

実際に現場でお聞きするのは、決めきれないまま何年か過ぎてしまった、というお話です。年に数回、風を通しに通われているうちに、家財だけが残っていく。

どの道でも、先に家の中が空になる

貸すにしても、売るにしても、解体するにしても、家財が残っていれば話が止まります。内見もできませんし、解体の見積もりも中身の量で変わります。

ですから、まず家の中です。ここで慌てて全部を処分に回してしまうと、あとから取り返しがつきません。

お家を手放される方の多くは、いちどご自身で片付けて、箪笥の中も空に近い状態にしてから「見てください」とおっしゃいます。気持ちは分かるのですが、私たちは逆をお願いしています。捨てないで、今のままを見せてください、と。

かほく市の空き家でのご相談

冒頭のお客様は、東京から当日お見えになりました。順番に各部屋を拝見しながら、お話を伺いました。

お兄様が金沢市内にお住まいで、週末ごとに通われ、車で何十回も運んで処分場へ持ち込まれたそうです。不動産屋さんに引き渡さなければならない、という思いから、細かなものはご自身で処分されていました。

尺八、古い置物、古い皿。お茶道具も含めて、買取のご相談ができたものが混ざっていました。そうお伝えすると、「勿体無いことしちゃったな。先に相談すれば良かったな。」と、少し残念がっておられました。

この日の記録はかほく市内灘町の空き家での出張買取と不用品処分に残しています。

スタッフのひとこと
遠方にお住まいだと、通える回数が限られます。何十回も車で運ぶより、いちど拝見してから段取りを決めたほうが、時間も費用も残ります。空き家の鍵を開ける日に合わせてお伺いすることもできます。

家財を片付ける順番

空き家の片付けは、住んでいるお宅とは順番が変わります。人が住んでいない分、時間の制約と、通える回数が効いてきます。

最初にやるのは、書類と貴重品の確認です。通帳、権利証、保険証券、印鑑。仏壇の引き出しや押し入れの布団の間から出てくることがありますので、袋ごと処分してしまう前に確かめてください。

次に、水道と電気の状態です。長く空いていた家は、水を出した瞬間に濁った水が出ますし、電気が止まっていると作業できる時間が日中だけになります。

鍵を開けて中に入ったら、その日のうちに次の5つを確かめておいてください。

  • 仏壇・神棚が残っているか
  • 蔵・物置・納屋の鍵が開くか
  • 雨漏りの跡がないか(天井のしみ・畳の傷み)
  • 電気とブレーカーが生きているか
  • 押し入れの上段と床の間に、手つかずのものが残っていないか

この5つが分かれば、お伺いする日の段取りがほぼ決まります。写真を撮っておいていただけると、なお確かです。

そのうえで、お金になるもの、そのままお引き取りできるもの、処分に回るものに分けます。この仕分けは、お伺いした者がいたします。処分に回るものは、必要な許可を持つ業者へおつなぎします。

迷われたものは、無理に決めなくて構いません。ひと部屋に集めておいて、次にお会いするときに改めて見る。そういう進め方もしています。

お伺いする日は、できれば午前中からにしています。長く空いている家は電気が止まっていることが多く、日が傾くと部屋の奥が見えなくなるためです。

相談先を分けて考える

空き家の話は、ひとつの窓口では収まりません。分けて考えると進めやすくなります。

  • 建物と土地をどうするか … 不動産会社
  • 相続の登記や名義 … 司法書士
  • 税金 … 税理士
  • 境界や測量 … 土地家屋調査士
  • 家の中の物 … 私たちのような買取と整理の会社

会社としての法律のご相談はお受けできませんが、必要であればこれらの専門家をご紹介しています。お客様のご相談内容をお聞きしてから、どこにお繋ぎするかをご案内します。

相談先が決まっても、家財の整理にかかる費用は別に見ておく必要があります。金額は、量と、運び出しの経路で決まります。広さごとの目安は専門サイトの料金ページにまとめていますので、そちらをご覧ください。富山・石川であれば、現地でのお見積もりに費用はいただきません。

よくいただく質問

遠方に住んでいます。立ち会えない日でもお願いできますか

お立ち会いの形はご相談で決めています。まずは間取りと、お部屋の写真を数枚お送りいただければ、進め方をご案内できます。

まだ活用するか売るか決まっていません。先に片付けてもいいですか

構いません。「決まってから呼んだほうがいいのでは」と思われるかもしれませんが、逆です。どの道を選んでも家の中は空にしますので、先に進めておいて損はありません。

蔵や物置も見てもらえますか

母屋とあわせて拝見します。鍵が開くようでしたら、当日その旨をお知らせください。

もう自分でほとんど捨ててしまいました

残っているものだけ拝見します。押し入れの上段や床の間、蔵や物置は、手つかずで残っていることがあります。

次にやること

空き家に行く予定を、まず1日つくってください。その日に、上の5つを確かめて、写真を撮る。ここまでで、家の中の話は片が付きます。

活用の方針は、そのあとで構いません。鍵を開ける日が決まりましたら、その日に合わせてお伺いすることもできます。遠方からお越しになる日程が先に決まっている場合も、ご都合をお聞かせください。

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この記事を書いた人

富山・石川を中心に、古物買取や遺品整理、空き家整理などの仕事に20年以上携わっています。

質屋での勤務経験もあり、これまで貴金属・時計・骨董品・昭和レトロ品など、さまざまな品物を見てきました。

「これって売れるの?」
「古いけど価値はある?」
「捨てても大丈夫かな?」

そんな身近な疑問に、古物・骨董品バイヤーとしての経験をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

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