処分を決める前に、背面か底面の型番だけ控えてください。実家の片付けで出てきた古いアンプやスピーカーについて、お願いしたいのはそこだけです。
リサイクルショップバイキングのスタッフです。オーディオは、鳴らない状態で運ばれてくることのある品物です。「もう音も出ませんし、粗大ごみに出すつもりです」。そう言われて、慌てて「ちょっと待ってください」とお願いすることがあります。
先に結論
音が出るかどうかより先に、査定では型番を見ます。同じメーカーでもモデルで扱いが変わるためです。動かない状態でも、1点から査定を承っています。写真を1枚送っていただくところからでも大丈夫です。
まず見るのは、メーカー名ではなく型番
オーディオの査定は、型番から始まります。同じメーカーでも、モデルによって中古市場での動き方がまったく違うからです。「サンスイのアンプ」だけでは、こちらも何もお答えできません。「SANSUI CA-3000」まで分かれば、そこから話が進みます。
年式も型番から追えます。1970年代から90年代の国産機は、つくりに手がかかっています。金属のシャーシに重いトランス。つまみのひとつまで作り込まれている。山水のように、メーカーが無くなったあとも中古市場で名前が挙がり続けている機種があります。
ですから、お電話やLINEでご相談いただくときも、まず伺うのは型番です。
型番が書いてある場所
本体のどこかに、小さなプレートかシールが貼られています。よくあるのは次の場所です。
- アンプ・チューナー:背面の端子の並びの近く、または底面
- スピーカー:背面の端子板のまわり、まれに底面のシール
- ターンテーブル:ダストカバーを開けた盤面の縁、または底面
- 取扱説明書・保証書の表紙
- 元箱の側面(型番が印刷されていることがあります)
重いスピーカーを一人でひっくり返すのは危険です。壁際に押し込まれていて背面に手が届かない、腰を痛めそうで動かせないといった場合は、無理をせず、見えている面の写真だけで構いません。読み取れなければ、こちらで確認します。
音が出なくても、まず見る
「電源が入らない」「片方から音が出ない」。長く使われていない機械では、珍しいことではありません。
査定では、その状態を減点として数える前に、何が起きているかを見ます。スピーカーのふちのウレタンが劣化している、中の配線が外れている、電気を溜める部品が寿命を迎えている。どれも修理の見通しが立つかどうかで、その先の見方が変わります。真空管やトランス、木製キャビネットといった部分に目が向くこともあります。
ひとつだけお願いがあります。長期間しまい込まれていた機械に、いきなり通電しないでください。確かめたいお気持ちは分かるのですが、内部が湿気を吸った状態で電気を通すと、直せたはずの症状が広がることがあります。そのまま見せていただくのがいちばん安全です。
スタッフのひとこと
「動かないものにお金を出す人なんているんですか」と聞かれます。直して使いたい人が探している、というのがひとつの答えです。ただ、それも品物次第です。だからこそ、型番を確かめてから、いくらとお伝えするようにしています。
付属品は、そろっているほど確かめられる
型番の次に伺うのが、付属品です。本体だけでも拝見しますが、そろっていると分かることが増えます。
元箱と説明書は、型番と年式の裏づけになります。純正のリモコンやケーブルは、いま同じものを探そうとすると同型の中古を待つしかないことが多く、機械と一緒に残っているかどうかで、次に使う方にとっての手間がまるで変わります。スピーカースタンド、ターンテーブルの針やシェル、真空管の予備。こうしたものが揃っていると、機械を「使える状態」として見られます。
付属品は、本体と別の場所にしまわれていることがあります。押入れの箱に説明書だけ、引き出しにリモコンだけ。機材を運び出す前に、まわりを一度見渡してみてください。
査定に出す前、しないほうがいいこと
お手入れは、ほどほどが助かります。
ほこりは、乾いた布で軽く払う程度で十分です。
型番まで確かめてお預かりした4台
山水電気(SANSUI)のプリアンプCA-3000と、ステレオチューナーをお預かりしたことがあります。山水はいまは存在しないメーカーです。それでも、その機械を探している人はいる。メーカーが消えたことと、その機械の評価は、別の話として見ます。CA-3000の写真と、型番の入ったプレートは買取事例のページに載せています。
形の違う機材も拝見しています。
- dynaco 管球式モノラルパワーアンプ MARK-Ⅲ。真空管を使ったアンプです。年代の古い機械ほど、型番の刻印が薄れていることがあります。
- JBL のペアスピーカー L26。木製キャビネットの海外機は、ペアで揃っているかどうかを必ず確かめます。
- REVOX A700 オープンリールデッキ。アナログ機器が見直されるなかで、こうしたデッキを探している方もいます。
並べてみると、鳴らしてから決めた機械は1台もありません。どれも、型番を読むところから始まっています。
よくいただく質問
型番のシールが剥がれています
本体の写真を、正面と背面の2枚お送りください。つまみの数と並び、端子の形。年代の古い機械では刻印が薄れていることもあり、そういうときは形から見当を付けます。取扱説明書が残っていれば、表紙も添えていただけると助かります。
スピーカーのウレタン部分がぼろぼろに崩れています
そのままお持ちください。崩れた部分は袋にまとめていただければ十分です。無理に貼り直したり、削り落としたりしないほうが、状態を正しく確認できます。
レコードやカセットテープも一緒に見てもらえますか
ご相談ください。「レコードは処分するつもりだったんですが」とおっしゃる方がいます。機材とソフトがまとまって出てくることもあり、その場合はまとめて拝見したほうが早いです。
重くて運び出せません
動かす前にご相談ください。大型のアンプやスピーカーは、一人で持ち上げるには重すぎるものがあります。階段のあるお宅では、無理な運び出しが怪我や破損につながります。台数と設置場所をお伝えいただければ、伺い方をご相談できます。
値段が付かなかったものは、引き取ってもらえますか
ここでお話ししているのは買取の話で、処分は扱いが別になります。行き先が決まらなかった機材は、お住まいの自治体の粗大ごみの案内をご確認ください。片付け全体のご相談は、対応できる範囲をその場でお伝えします。
いくらになるか、電話で教えてもらえますか
お電話の段階では金額をお約束できません。型番、年式、外観、付属品、そのときの市場の動き。これらを合わせて判断しますので、実物か写真を拝見してからお伝えしています。
捨てる前に、型番だけ
粗大ごみのシールを貼る前に、背面をのぞいて型番を控えていただく。お願いしたいのは、それだけです。
買った日のことも、同じレコードを何度もかけた時間も、傷やつまみの手ずれとして残っています。捨ててしまえば、それきりです。型番を控えるのに、かかるのは1分です。
配線を外す必要はありません。ラックに入ったまま、背面に回り込んでプレートを1枚撮ってください。そこからお答えします。
リサイクルショップバイキング富山本店
リサイクルショップバイキング根塚店
リサイクルショップバイキング金沢本店






コメント
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[…] カメラや楽器、オーディオのご相談もお受けしています。カメラはレンズの内側のくもりと付属品、楽器はケースと弦や部品の有無、オーディオは通電するかどうか。まずそこを見ています。 […]