こんにちは。リサイクルショップバイキングのスタッフです。富山・石川で、古物の買取や遺品整理の仕事を20年以上続けてきました。その前は質屋に勤めていました。
実家の片付けにお伺いすると、鏡台の引き出しから決まって出てくるものがあります。絡まったネックレス、片方だけのイヤリング、誰のものか分からない指輪。
「これ、金かどうかも分からないんですけど……」。そう言って、申し訳なさそうに袋ごと差し出される。査定が、そんな一言から始まる日もあります。
そこで今回は、いちばん大事なことから先にお伝えします。
先に結論
壊れていても、絡まっていても、金・プラチナは「素材」として評価できる場合があります。捨てる前に、刻印だけ見てみてください。分からないものは、袋ごとまとめてお持ちいただければ大丈夫です。
「壊れているから」で捨てるのは、まだ早い
質屋に勤めていた頃から、ここは変わりません。金やプラチナには、アクセサリーとして使えるかどうかとは別に、素材そのもので評価される世界があります。留め具が壊れていても、素材としての重さと純度はそのまま残っています。
ですから、こういうものも査定の土俵に乗ります。
- チェーンが切れたネックレス
- 変形してしまった指輪
- 片方だけになったピアス・イヤリング
- 石が外れてしまった台座
- 古いタイピンやカフス
アクセサリーとして使えるかどうかと、素材として値段が付くかどうか。査定では、この2つを分けて見ています。壊れているものだけ先に処分してしまうと、あとから確認のしようがありません。まとめて拝見できるほうが、こちらとしても助かります。
刻印が入っている場所
指輪なら内側。ネックレスなら留め具のあたり。小さな文字で「K18」「Pt900」などと打たれていることがあります。
K24は純金。K18は金が75%。「K18WG」の「WG」はホワイトゴールドを指します。プラチナなら「Pt900」「Pt950」あたりをよく見かけます。
……と、ここまで書いておいて言うのもなんですが、刻印はあくまで手がかりです。刻印があっても、実物を確認するまで断定はしません。逆に、擦れて読めなくなっていても、実物を拝見して確認できることがあります。ルーペを使ってもなお読み取りにくい大きさですから、無理に判読しようとせず、そのままお持ちください。
実際にお預かりした品物
当店のブログには、買取の記録が残っています。たとえば、シャネルのペンダントネックレス。ココマークの付いたロングチェーンで、トップが小さなルーペになっている一本でした。ブランドの品として見るか、ゴールドの素材として見るか。こういう品物は、どちらの目でも確かめたうえで金額をお伝えしています。記録はこちらの買取事例に残しました。
ほかにも、こんな記録があります。
- ミキモトのパール付き18K腕時計。時計であり、真珠であり、素材でもある一本です。
- 記念の千円銀貨プルーフ貨幣セット。アクセサリーだけが貴金属ではない、という例です。
どれも、引き出しや戸棚の奥で長いあいだ眠っていても不思議はない品物ばかりです。
スタッフのひとこと
金色に光っていてもメッキのことがありますし、黒ずんで地味な一本が18金だったりもします。ですから、見た目では決めません。刻印を探して、重さを量って、そのうえで判断します。
アクセサリーが出てくる場所
片付けの現場で見つかるのは、鏡台まわりだけではありません。むしろ、思いがけない場所から出てきたときのほうが記憶に残ります。
- 鏡台・化粧台の小さな引き出し
- 裁縫箱や小物入れの底
- 箪笥の着物の間(帯留めや簪と一緒に)
- 書斎の机の引き出し(タイピン・カフス・万年筆)
- お守りや袱紗と一緒の小箱
家具を先に運び出してしまうと、引き出しの中身も一緒に出ていきます。箪笥や鏡台を処分に回す前に、引き出しを全部開けて、中のものだけ一か所に出しておく。片付けの現場では、これを最初にやります。
小引き出しの奥に、封筒や薬袋に入ったまま残っている品物もあります。中身の分からない紙包みは、開けずにそのまま取り分けておいてください。
査定前の準備は3つだけ
お持ちいただく前に、あれこれ仕分けをしていただく必要はありません。やっていただきたいのは、次の3つだけです。
仕分けはこちらでやりますので、迷ったものは迷ったまま入れておいて構いません。
なお、石が付いている指輪やペンダントは、石を外したり緩みを直そうとしたりせず、そのままで。外れてしまった石も、一緒に袋へ入れておいてください。
よくいただく質問
メッキかもしれないんですが……
どうぞそのまま。見た目で分からないものこそ、確認のしがいがあります。メッキと分かった場合も、その場でご説明します。
金額はどうやって決まるんですか?
素材の種類、重量、純度、付属品、その時々の相場。この記事の上では断定できませんので、実物を拝見して、根拠からご説明します。
形見なので、手放すか迷っています
査定だけでも構いません。「売るかどうかは別として、いまの価値だけ知っておきたい」というご相談も承っています。金額をお聞きになってから、ご家族とゆっくり相談してください。
数が多くて、全部で何十点もあるのですが
まとめてお持ちいただいて大丈夫です。缶や小箱に入ったままでも構いませんので、1点ずつ数えたり分けたりせず、缶ごと・箱ごとどうぞ。運ぶのが難しいときは、出張でのご相談もお受けしています。
迷ったら、袋ごと
実家の片付けで出てきたアクセサリーには、ご家族が暮らしてきた時間が詰まっています。捨ててしまうと戻りませんが、確認するだけなら、何も失いません。
「これ、見てもらえますか?」——ご相談は、その一言だけで大丈夫です。お店まで持って行くのが難しければ、まず写真を送っていただくだけでも構いません。富山・石川を中心に、出張でのご相談もお受けしています。






コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 見るところは品物ごとに違います。指輪やネックレス、箱や鑑定書といった付属品については、それぞれ別の記事にまとめました。品物と箱を離さないでいただくだけで、確かめられることが増えます。 […]