衣替えの完全ガイド!初心者でも失敗しない効率的な方法とコツ【保存版】

こんにちは。リサイクルショップバイキングのスタッフです。富山・石川で、古物の買取や実家の片付けのお手伝いを20年以上続けてきました。

片付けにお伺いすると、箪笥とクローゼットの前で手が止まります。ハンガーを外しては戻す、畳んでは広げる。「毎年やっているのに、なぜか終わらない」。そう言われることもあります。

終わらないのは、服を出しながら、その場で捨てるかどうかを決めようとするからです。

先に結論
衣替えは「出す・しまう・迷う」の3つに分けるだけで終わります。捨てるかどうかは、その日に決めなくて構いません。しまう前にかけるひと手間は、洗って乾かすことと、防虫剤・除湿剤の置き場所。この2つだけ守れば、来年の自分が楽になります。

始める時期は、暦より朝晩の冷え方で決めていただくほうが実用的です。一日で全部を入れ替えず、その週に着るものから少しずつ出していく形でも構いません。

目次

3つに分ける

クローゼットから全部を出したら、床に3つの山を作ってください。私たちが片付けにお伺いするときも、まずこの3つを作るところから始めます。

分ける 01これから着る服(今シーズンに手が伸びるもの)
分ける 02しまう服(次のシーズンまで保管するもの)
分ける 03迷う服(この日は決めない。箱にまとめておく)

明らかなゴミ(穴が空いたもの、シミが取れないものなど)は、その場で分けて構いません。それ以外で手が止まったものは、全部03へ入れてください。

03の箱は、次の衣替えまで置いておきます。半年後に開けて、そのあいだ一度も思い出さなかった服なら、そのときに決めればよいのです。この方法だと、迷う時間がまとめて半年後に移ります。

スタッフのひとこと
片付けにお伺いすると、箪笥の一番下の引き出しだけ開いていないお宅があります。開けてみると、着物や帯、古い布がそのまま入っている。衣替えのときに一度開けておくと、そういう引き出しがなくなります。

しまう前に、洗って乾かす

保管中に傷むかどうかは、しまう前の状態でほとんど決まります。

一度でも袖を通した服は、洗ってからしまってください。見た目はきれいでも、汗と皮脂は残っています。これが半年かけて黄ばみに変わります。しまう前に洗っておくのは、このためです。

洗ったあとは、しっかり乾かすことです。生乾きのままビニールに入れると、湿気が閉じ込められます。クリーニングから戻ってきた服も同じで、かかっているビニールは外してから収納してください。あれは配送用の覆いで、保管用ではありません。

  • 着た服は洗ってからしまう(見た目がきれいでも)
  • 完全に乾いてから箱や袋に入れる
  • クリーニングのビニールは外す

しまい方と、防虫剤・除湿剤の置き場所

中が見える収納ケースなら、半年後に開けたとき何が入っているか一目で分かります。中身が見えないケースを使う場合は、ふたにラベルを貼っておいてください。「冬・厚手のニット」くらいで十分です。半年後、探す手間がなくなります。

防虫剤は、成分が空気より重いため、衣類の上に置きます。下に敷いても効きません。異なる種類を混ぜて使わないことも、覚えておいていただきたい点です。

除湿剤は反対です。湿気は下にたまりますから、ケースの底か、下の段へ。

  • 防虫剤は衣類の上(成分が下りてくる)
  • 除湿剤はケースの下(湿気は下にたまる)
  • 防虫剤は種類を混ぜない
  • どちらも衣替えのたびに取り替える(兼用品でも同じ)
  • 詰め込みすぎない。重いものを下に

入れっぱなしは避けてください。除湿剤は水がたまります。防虫剤は効き目が切れます。

素材ごとに気をつけること

ウールやカシミヤは、虫の害が出やすい素材です。防虫剤を使い、密閉できるケースに入れてください。畳んでしまうときは、折り目に薄い紙を挟むと跡が残りにくくなります。

シルクは、湿気と光に弱い素材です。しまったはずの帯揚げの色が変わっていた、ということも起きます。乾燥剤と一緒に、暗いところへ。

革製品は、密閉するとカビが出ます。不織布の袋のように、通気のあるもので包んでください。ビニールは避けてください。

着物は、たとう紙に包んで平らに寝かせます。私たちがお預かりするときも、この形のままで構いません。たとう紙を開いて風を通す日を、年に一度つくってください。晴れて空気の乾いた日の午前中で十分です。折り目の内側は湿気が残りやすいので、開いたときに確かめておいてください。

引き出しから出てくる、服以外のもの

服を出しながら捨てるかどうかを決めようとすると手が止まる、と冒頭に書きました。もうひとつ、手が止まる理由があります。服をどけると、服ではないものが出てくることです。

古いアクセサリーの箱。腕時計。旅行先で買った小物。何かの記念品。畳んだ紙に包まれた、中身の分からないもの。

「これは何だったかな」。手に取って、そこで止まります。この日は、そこで決めなくて構いません。

こうしたものは、服とは別の袋にまとめておいてください。その日は開けなくて構いません。中身を確かめるのは、こちらの仕事です。衣替えの日に一緒に判断しようとすると、そこで作業が止まります。

値打ちが分からないものが出てきた場合も、捨てる前に一度見せていただければと思います。実家の片付けで出てきたものの分け方は実家整理で捨てる前に確認したいものの記事にまとめました。

入れ物のほうをお預かりすることもあります。花鳥の金具が打たれた時代箪笥をお預かりした記録が残っています(時代箪笥の買取記録)。箪笥ごと処分をお考えの場合は、運び出す前にお声がけください。

次の衣替えを楽にする

半年後の自分のために残しておくのは、03の箱の日付です。次に開けたときに、どれだけの期間そのままだったかが分かります。一年経っていれば、そのときは決めやすくなっているはずです。

作業そのものも、一日で終わらせる必要はありません。30分だけ、引き出し一段だけ。区切って進めるほうが、結局は早く終わります。

よくある質問

防虫剤と除湿剤は、両方必要ですか

どちらも役目が違います。虫を防ぐのが防虫剤、湿気を取るのが除湿剤です。ウールやシルクをしまうときは、両方あると安心です。

圧縮袋を使ってもよいですか

綿や化繊のものであれば使えます。ウール、カシミヤ、ダウン、シルクのように、ふくらみが役目の素材は避けてください。使う場合も、カチカチになるまで抜かず、半分ほどの厚みで止めるのが目安です。

収納する場所がありません

まずは、しまう服の量を減らすことになります。それでも入らない場合は、押し入れの上段や、ベッドの下を使う形になります。どちらも湿気がこもりやすいので、除湿剤を忘れずに。

しまっておいた服が黄ばんでいました

洗い残しの皮脂が原因のことが多い症状です。次回からは、着たものは必ず洗ってからしまってください。すでに出てしまった黄ばみは、無理にこすらず、クリーニング店にご相談ください。

まとめ

衣替えは、出す・しまう・迷うの3つに分けるところまでで、その日の仕事は終わりです。

しまう前に洗って乾かす。防虫剤は上、除湿剤は下。この2つを守れば、半年後に開けたときの状態が変わります。

そして、迷った服と、引き出しから出てきた服以外のものは、その日に決めないでください。先送りではありません。決められる日まで取っておく、ということです。半年後の自分に渡すつもりで、箱にひとまとめにしておいてください。

ご注意:保管の向き不向きは素材や状態によって変わります。この記事は現場でお願いしている手順をまとめたもので、傷みの出たお品の扱いについては、専門のお店にご相談ください。

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この記事を書いた人

富山・石川を中心に、古物買取や遺品整理、空き家整理などの仕事に20年以上携わっています。

質屋での勤務経験もあり、これまで貴金属・時計・骨董品・昭和レトロ品など、さまざまな品物を見てきました。

「これって売れるの?」
「古いけど価値はある?」
「捨てても大丈夫かな?」

そんな身近な疑問に、古物・骨董品バイヤーとしての経験をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

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