仏壇を手放すときに確認したいこと|処分の前に見ておきたい点と、中のお仏具

こんにちは。リサイクルショップバイキングのスタッフです。富山・石川で、20年以上この仕事をしています。

はじめにお伝えしておきます。仏壇は、箪笥や食器棚のように中古品として売り買いされる品物ではありません。手放すときは、処分の費用がかかると思っておいてください。

実家の片付けにお伺いすると、ご家族の足が止まる部屋があります。仏間です。「これ、どうしたらいいんだろう」。箪笥や食器棚は決められても、ここで一度手が止まります。

この記事は、古い仏壇なら買い取ってもらえる、というお話ではありません。費用がかかるのが当たり前の品物について、それでも一度見せていただきたい理由と、私たちが拝見しているところを書きます。

先に結論
仏壇は、そのまま中古品として売り場に並ぶことがほとんどありません。仏壇店などに引き取りをお願いした場合も、費用がかかるとお考えください。それでも、作りと状態、そして中に何が残っているかしだいで、買取やお引き取りに進めることもあります。お願いしたいのは一つだけです。中のお仏具まで一緒に処分してしまう前に、一度お見せください。

目次

仏壇は、手放すときに費用がかかる

家具や家電であれば、程度の良いものは次の使い手が見つかります。中古の売り場があり、買う方がいるからです。

仏壇は、そこが違います。宗派やご家庭ごとに形があり、そのまま次のお宅へ、という流れがありません。ですから中古品として再び販売する会社もほとんどなく、仏壇店などに処分や引き取りをお願いすれば、費用がかかることのほうが多いと思います。

調べていると買取の話ばかりが出てきますので、意外に思われるかもしれません。「え、こちらがお金を払うの」。そう思われた方も多いでしょう。ですが実際に手放そうとする方が最初に突き当たるのは、いくらになるかではなく、いくらかかるかのほうです。

では、いくらかかるのか。ここは仏壇そのものよりも、置いてあるお部屋と、運び出す経路で変わってきます。記事の後半に、教えていただきたいことを並べました。先に分かっていると、そのぶん早くお答えできます。

そのうえで、お伝えできることが一つあります。通常であれば処分に費用がかかる仏壇でも、内容によっては、買取やお引き取りについてご相談できる場合があります。どの仏壇でもそうなるわけではありません。何がどう残っているかは、一つひとつ違います。だから、拝見しないことには何も申し上げられないのです。

仏壇そのもので拝見しているところ

お仏壇を前にしたとき、確かめさせていただくのは次のようなところです。

  • 作り。どう組まれているか、扉や障子の構造はどうか
  • 使われている素材。木地は何か、金具には何が使われているか
  • 仕上げ。金箔や漆をどのように使っているか
  • 彫刻と金具。細工の細かさ、欠けや傷みの具合
  • 状態。扉の建て付け、割れ、はがれ
  • 中に納まっているお仏具

これらを一つずつ点数にしているわけではありません。全体として、どういう仏壇なのかを見ています。

お願いがあります。お仏壇には、あらかじめ手を入れないでください。柔らかい布でホコリを払っていただく程度で十分です。金箔や漆は薬剤に弱く、良かれと思って磨いたことで表面が傷んでしまいます。修理も同じで、直そうとして手を加えたものは、そのぶん判断が難しくなります。

中のお仏具は、本体とは別に拝見する

ここまでは仏壇そのもののお話です。扉の奥に納まっているお仏具は、本体とは別に見ています。燭台、おりん、香炉、仏像、掛軸。こちらは、誰がいつ作ったものか、共箱や鑑定書が残っているか、落款はどうか、傷みはどの程度かを見ます。本体とは、確かめるところが違うのです。それらが残っていれば、あわせてお見せください。

困るのは、黒ずみです。長く置かれた金属は、表面が変色します。「これはもう値打ちがないだろう」。そう見えてしまうのです。古くなった銀盃などが黒く変色して、そのままゴミ袋に入れてあることがあります。

ですが、黒ずんだままの品にお値段が付くことがあります。お預かりしたおりんの記録も残しています。上川宗照という銀師の作で、18金製。重さは約402グラム、造幣局の刻印が入っていました。

スタッフのひとこと
扉を閉めたまま処分に回ってしまうと、こちらは中を確かめられません。中を空にしていただく必要はありません。そのままの状態で見せていただけると、こちらは助かります。

ほかにも記録を公開しています。純銀の三方(信治作・共箱つき・327グラム)、在銘の銅香炉、お香とお仏具をまとめてお預かりしたもの。掛軸のご相談をきっかけに、金沢市内へ遺品整理のお見積もりに伺った記録もあります。どういうものが査定の対象になるのかの目安にしていただければと思います。

お寺の欄間や五具足なども、ただ処分せずに買取のご相談としてお受けしています(お寺の解体・改修に伴う出張買取の事例)。宗派に関わらずお受けしていますので、ご家庭に一組だけ残っているお仏具も、同じように拝見します。

中に何が残っているかが分かれば、そのあとの扱いをご相談できます。

搬出の段取りは、先に組んでおく

まず、お仏壇の扱いについては、ご宗派やご家庭で考え方が違います。こうしてくださいという作法を、この記事に書くつもりはありません。そこはお寺様と、ご家族のあいだで決めていただくところです。お寺様とのご相談は、搬出の日を決める前に済ませておいてください。先に決まっていれば、あとは物としての段取りだけになります。

仏壇は、家財のなかでも運び出しに手間のかかるものです。当日になって「これは通らない」となると、その場で止まってしまいます。ご連絡をいただく段階で、次のことを教えていただけると助かります。

  • 置いてあるお部屋の階数
  • 廊下や階段の幅、曲がり角の有無
  • おおよその間口と高さ
  • 分解できる作りかどうか(分からなければそのままで結構です)
  • トラックを停められる位置

お写真を数枚お送りいただけると、話が早く進みます。正面から1枚、扉を開けた状態で1枚、それに設置場所まわりの通路が分かるものが1枚。この3枚があれば、こちらで見当がつけやすくなります。

お仏壇1点だけのご相談でも構いません。

遺品整理・実家整理の料金について

お部屋の広さごとの料金の目安は、遺品整理の専門サイトに掲載しています。富山・石川が対応エリアで、現地にお伺いしてのお見積もりに費用はいただきません。

よくいただく質問

傷んでいて、扉も外れかけているのですが

そのままの状態で拝見します。作り、素材、仕上げ、彫刻や金具、状態、そして中のお仏具を、全体として確かめますので、まずはお写真でお知らせください。

買取ではなく、引き取りだけをお願いすることはできますか

内容によっては、買取やお引き取りについてご相談できる場合があります。仏壇の作りや状態、中に残っているものによって扱いが変わり、費用の扱いもそのつど変わります。処分が必要なものについても、あわせてご相談ください。

お仏具だけ先に相談することもできますか

できます。おりんが1点だけ、というご相談でも構いません。仏壇をどうするかまだ決まっていない段階でも、お仏具だけ拝見します。

実家が遠方で、なかなか立ち会えません

当日の進め方は、ご事情に合わせて相談させてください。県外にお住まいで、ご実家が富山・石川にあるというご相談もお受けしています。

家具のようなデザインのものでも見てもらえますか

拝見します。近年のお住まいに合わせた形のものも、作りと素材、状態を同じように確かめます。お写真は1枚からで構いません。

見てもらうだけでも構いませんか

構いません。買取できるものがなかった場合でも、出張料など費用が発生することはありません。対応エリアは富山・石川が中心です。そのほかの地域は、事前にお写真とご事情を伺ったうえで、伺えるかを判断しています。

仏間で足が止まったときは

仏間で立ち止まってしまうのは、判断がつかないからというより、決めてしまうのが忍びないからだと思います。そういうご様子は、片付けの現場で何度も見てきました。

手放すのに費用がかかる話ですから、値段を聞きにくいのも分かります。ですが、いまどういう状態なのか、なかに何が残っているのか。それを確かめるだけなら、何も失われません。

していただきたいのは、この3つだけです。扱いの方針をご家族とお寺様で決めておくこと。布でホコリを払う以上は手を入れないこと。引き出しや扉の奥のものも、出さずにそのまま残しておくこと。

正面から1枚、扉を開けて1枚、それに通路が分かるものを1枚。この3枚を先に見せていただければ、そこからお話を始められます。中のお仏具は、そのままにしておいてください。

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この記事を書いた人

富山・石川を中心に、古物買取や遺品整理、空き家整理などの仕事に20年以上携わっています。

質屋での勤務経験もあり、これまで貴金属・時計・骨董品・昭和レトロ品など、さまざまな品物を見てきました。

「これって売れるの?」
「古いけど価値はある?」
「捨てても大丈夫かな?」

そんな身近な疑問に、古物・骨董品バイヤーとしての経験をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

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