遺品整理や実家の片付けでは、「何を残せばよいのか」「価値のあるものを処分してしまわないか」「誰に相談すればよいのか」と迷われることがあります。
株式会社バイキングでは、ご家族と一緒に品物を確認し、買取査定だけでなく、残したいものや今後の進め方についてもお話を伺っています。また、お客様から相談を受けた法人担当者様の現地対応もお手伝いしています。
今回は、初めてお取引をさせていただく法人様からのご紹介で、富山市のお客様のお宅に伺った際のお話です。
遺品整理が初めてのご担当者様と、一緒に現場へ
ご紹介くださったご担当者様は、これまで遺品整理の現場に立ち会ったことがなく、どのように進めればよいのか不安を感じていらっしゃいました。
最初の説明から一緒に立ち会い、お客様とともに話を聞きたいとのご希望をいただき、当日はご担当者様にも同席いただきました。
まず、私たちが普段どのようなことを大切にしながら遺品整理を進めているのか、順を追ってご説明するところから始めました。
買取の判断より先に、残しておきたいものを確認
最初にお客様へお尋ねしたのは、
「大切になさっているものや、残しておきたいものはありませんか」
ということでした。
買取できるものとできないものを分ける前に、まず、ご家族にとって大切なものを確認します。
査定で金額がつくかどうかと、ご家族にとって大切かどうかは、それぞれ異なります。お客様のお気持ちを伺ったうえで、一部屋ずつ一緒に回り、引き出しの中なども確認していきました。
和箪笥の着物の間から「お祝い」の封筒が
まずは仏壇のあるお部屋から。続いて、次のお部屋で和箪笥の着物を確認していたときのことです。
着物の間から、一通の封筒が出てきました。
表には「お祝い」と書かれていました。
私は中を開けず、そのままお客様へお渡ししました。
「こちらには、お金が入っている可能性があります。ご確認いただけますか」
お客様ご自身に開封していただくと、実際に現金が入っていました。
「社長が言ったとおり、本当にお金が入っていました。私たちでは見つけることができませんでした。ありがとうございます」
ご担当者様も、「本当に現金が入っていましたね」と驚いていらっしゃいました。
なぜ、中身を見ていないのにそう思ったのか。その理由については、ひと通りの確認を終えた最後に、改めてお話ししました。
「意外なものに値段がつくんですね」
その後も、お客様と会話をしながら、順番にお部屋を回りました。
置いてある食器について査定の対象になるかをご説明したり、茶棚の中の急須や茶卓を拝見したり。
「意外なものに値段がついたりするんですね」
そんなお話をしながら、一つずつ確認していきました。
ある箪笥のところでは、お客様から、「ここには、父が大事にしていたものがいろいろ入っています」とお話がありました。
そこにあった鞄には、タイピンなどが入っていました。
「金などが使われているものが含まれている可能性もありますので、念のため、後ほど一緒に確認させていただきますね」
そうお伝えして、分けておきました。
続いて、亡くなられたお母様のお部屋では、四角い桐箱が目に留まりました。こうした箱には、ネックレスやアクセサリーなどがまとめて入っていることがあります。
「こちらも後ほど一緒に中を拝見して、刻印などを確認させていただきますね」
その横には風呂敷包みがあり、隙間から黒い箱が少し見えていました。
「こちらにも大切なものが入っているかもしれませんので、後で一緒に見てみましょう」
気になるものを分け、お客様と一緒に確認することにしました。
骨董品や茶道具なども、処分する前にご相談いただけます。
アクセサリーの中から見つかった金とプラチナ
後ほど、お客様と一緒に中身を確認しました。
お父様が大切にされていた鞄からは、金が使われている品が2点見つかりました。
お母様のお部屋にあった桐箱には、アクセサリーやブローチが混ざり合って入っていました。金メッキの品もありましたが、その中に絡まった金のネックレスや指輪もありました。
細いネックレスをご覧になったお客様が、「これはシルバーでは?」とおっしゃったものも、確認するとプラチナでした。
小さな留め具やペンダントの金具にも、素材を示す刻印が入っていることがあります。色や見た目だけで判断せず、細かな部分まで確認していきます。


これらの貴金属については、その場での概算として、
「詳しい査定は必要ですが、10万円ほどお支払いできる可能性がありますね」
とお伝えしました。
これは今回確認した品物についての概算であり、正式な買取金額を確定したものではありません。
メッキのアクセサリーと一緒に保管されていても、すべてが同じ素材とは限りません。処分する前に確認することで、気づかれていなかった価値が見つかることがあります。
風呂敷に包まれていた勲章と国鉄の記念品
風呂敷包みの中からは、勲章が1点と、国鉄の退職記念のバッジや記念品などが出てきました。
勲章は「勲八等白色桐葉章」でした。
「なぜ、黒い箱を見て、大事なものが入っていると思ったんですか?」
お客様から、そう尋ねられました。
風呂敷の隙間から見えていた黒い箱には、これまで扱ってきた勲章の箱と共通する特徴がありました。そのため、勲章が入っているのではないかと思ったことをご説明しました。
お話を伺うと、おじい様は戦争を経験され、国鉄にお勤めだったそうです。
勲章と、勤め先のバッジや退職時の記念品。それらが、一つの風呂敷にまとめて包まれていました。
どのような思いで包まれたのかは分かりません。それでも、おじい様の人生に関わる大切な品を、ひとまとめにして保管されていたのかもしれないと感じました。
品物の名前や用途が分かることで、ご家族の歩みを知るきっかけになることもあります。今回も、お客様とお話をしながら、一つずつ確かめる時間となりました。
お客様も一度も見たことがなかった屋根裏へ
お宅には、屋根裏にも収納スペースがありました。
天井の板を外し、はしごを使って上がる場所で、お客様も一度も中をご覧になったことがないそうです。
「中を見てほしいんです。でも、本当に行くんですか。ものすごく汚いと思いますよ」
私を気遣いながら、そうおっしゃいました。
「大切なものが残っているかもしれませんので、しっかり確認していきましょう」
そうお伝えして、屋根裏へ上がりました。
中には、ほこりをかぶった箱や荷物が残っていました。確認した範囲では、貴重品などは見当たりませんでした。

「どんな状況なのか見たいので、写真を撮ってもらえますか」
とのご希望に合わせて、中の様子を撮影しました。

確認を終えて降りると、服はすっかりほこりだらけになっていました。
お客様がほこりを払ってくださったので、「お気遣いありがとうございます。着替えも持っていますので、大丈夫ですよ」とお話ししながら、撮影した写真をご覧いただきました。
処分業者さんへの再確認もご案内
この屋根裏は、処分を依頼する業者さんが、まだ確認していない場所でした。
そのため、残っている荷物のおおよその量をお伝えしました。現在の見積もりに含まれていない場合は追加費用がかかるため、作業前に処分業者さんにも改めて現地を確認していただくようご案内しました。
お客様がご自身では確認できない場所の様子をお伝えし、その後の整理に必要な確認事項を共有することも、現場でできるお手伝いです。
最後にお話しした、封筒に気づいた理由
ひと通りの確認を終えたところで、着物の間から出てきた封筒について、改めてお話ししました。
なぜ、開封していないのに、お金が入っている可能性があると思ったのか。
まず気になったのは、着物の間という場所でした。普段は封筒をしまわないところに、あえて入れてありました。
これまでには、急なお通夜やお葬式などに備えて現金を用意されているケースもありました。
ただ、今回の封筒には「お祝い」と書かれていました。
「どなたか大切な方からいただいたお祝いを、封筒ごと大事にしまっておかれたのかもしれないと思ったんです」
中身を先に確認していたわけではなく、しまわれていた場所と封筒の文字から、その可能性を感じたことをご説明しました。
そして、これまでの現場で現金が見つかった経験についてもお話ししました。
バイキングは、商売を始めて約20年になります。その間、整理の現場で見つかった現金は、概算ですが、累計で7,000万〜8,000万円ほどになります。
長年の経験が、今回も「お客様に確認していただこう」という判断につながりました。
「ぜひ、私の家も見ていただきたい」
帰り際、ご紹介くださったご担当者様から、嬉しいお言葉をいただきました。
「西嶋さん、ぜひ私の家も見ていただきたいです。私も空き家を持っていまして。今日のやり取りを見て、本当に頼りになると思いました」
初めての遺品整理の現場に、不安を感じていらっしゃったご担当者様。その方から、ご自身のお宅についても相談したいとおっしゃっていただけたことを、大変嬉しく感じました。
そして、お客様へお出しする見積書の話になりました。
ただ、私は、その日のやり取りを通じて、お客様がまだ迷っていらっしゃるように感じていました。
売るのか、残すのか。これから、どのように整理を進めるのか。大切なものを確認したからこそ、すぐには気持ちが決まらないこともあると思いました。
そこで、ご担当者様に率直にお伝えしました。
「概算の金額は、先ほど口頭でお伝えしています。ただ、お客様は今、すごく悩んでいらっしゃるように感じます。今回はすぐに見積書をお出しするより、じっくり考えていただく時間を取ってはいかがでしょうか」
見積書は、金額を確認し、判断していただくための大切なものです。ただ今回は、その前に、お客様がどうされたいのかを考える時間が必要ではないかと思いました。
ご担当者様からは、
「そういった配慮までいただき、すごく助かります。この後、お客様とゆっくりお話しして、どうされたいかを伺いながら進め方を考えます。その際には、またお越しいただけますか」
とお返事をいただきました。
「もちろんです。また必要なときにお声がけください」
そうお伝えして、その日はお宅を後にしました。
富山市の遺品整理・空き家整理でよくあるご質問
Q. 遺品整理の前に、家族は何を確認すればよいですか?
まず、残したいものや、ご家族で相談したいものを確認してください。現金、通帳、大切な書類、貴重品なども確認したいものです。すべてを事前に仕分けることが難しい場合は、未確認の場所を担当者に伝え、一緒に確認する進め方もあります。
Q. 遺品の価値が分かりません。処分する前に見てもらえますか?
バイキングでは、処分前の品物の確認や買取査定についてご相談いただけます。骨董品、茶道具、食器、趣味の品、アクセサリーなど、ご自身で判断しにくいものは、そのままの状態でお見せください。買取の可否や金額は、品物ごとに確認します。
詳しくは、骨董品・古美術買取のご案内もご覧ください。
Q. メッキと金、シルバーとプラチナは見た目で分かりますか?
色や見た目だけでは判断できない場合があります。刻印などを確認し、必要に応じて詳しく調べます。今回も、メッキのアクセサリーと一緒に金製品が入っており、シルバーと思われていたネックレスがプラチナだったケースがありました。
Q. 整理の途中で現金や大切なものが見つかったら、どうなりますか?
今回の訪問では、封筒を開けずにお客様へお渡しし、ご本人に中身を確認していただきました。遺品整理を依頼する際には、現金や貴重品が見つかった場合の報告・受け渡し方法も、事前に業者と確認しておくと安心です。
Q. 屋根裏など、家族が確認できない場所も相談できますか?
まずは、場所や出入りの方法、分かる範囲の状況をお知らせください。現地の状態や、安全に確認できるかを踏まえて対応方法をご相談します。今回の富山市の事例では、屋根裏を確認し、撮影した写真でお客様に状況をご報告しました。
Q. 売るか残すか決まっていなくても相談できますか?
ご相談いただけます。今回も、お客様が迷われているご様子を踏まえ、その日は見積書の提出を急がず、考える時間を取ることをご提案しました。残したいものや、ご家族と相談したいことを伺いながら進めます。
Q. 不動産会社や士業など、法人からの相談にも対応していますか?
対応しています。お客様への最初のご説明からの同席、品物の確認や買取査定、処分前の確認事項の共有など、ご担当者様の現地対応をお手伝いします。遺品整理の相談を受けたものの、専門外で進め方が分からない場合も、お声がけください。
Q. 処分業者の見積もり後に、未確認の荷物が見つかったらどうすればよいですか?
作業前に処分業者へ連絡し、その荷物が見積もりに含まれているかを確認してください。屋根裏や物置などに未確認の荷物があると、物量や搬出条件によって追加費用が発生する場合があります。必要に応じて再訪問や見積もりの修正を依頼し、金額を確認してから進めましょう。
お客様と、そのお客様を支えるご担当者様のために
今回の訪問では、着物の間の封筒、混ざり合ったアクセサリー、風呂敷に包まれた勲章、そしてお客様が見たことのなかった屋根裏を、一緒に確認しました。
品物についてご説明することも、お客様が考える時間を取ることも、その後の整理に必要な情報をお伝えすることも、私たちの仕事の一部です。
バイキングでは、富山市をはじめ富山県で、遺品整理・空き家整理に伴う品物の確認や買取についてご相談を承っています。
ご家族からの直接のご相談はもちろん、不動産会社様や士業の先生方など、お客様を支える皆様からのご相談にも対応しています。
サービスの内容やご利用の流れは、バイキングの遺品整理サービスでもご紹介しています。
遺品整理で迷ったら、まずはお話を聞かせてください
何から始めればよいか分からなくても、売るか残すか決まっていなくても大丈夫です。
「実家の片付けで困っているんですが」
その一言から、担当者がお話を伺います。お電話でご相談いただいたうえで、依頼するかどうかをお考えください。
私たちは、まず担当者と話していただくことで、バイキングの考え方や対応を知っていただけると思っています。
お客様から遺品整理の相談を受けている法人担当者様も、まずはお電話ください。お客様へのご説明や現地での確認から、一緒に進め方を考えます。
下のご案内をタップして、お電話で今のお困りごとをお聞かせください。






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