引っ越しまで日がないときの片付け|先に決めることと、業者に頼む線引き

こんにちは。リサイクルショップバイキングのスタッフです。富山と石川で、古物の買取と実家・空き家の片付けに二十年以上たずさわっています。

引っ越しまで日がないときは、部屋を端から片付けるより先に、「持っていくもの」「売れるかもしれないもの」「処分するもの」の三つに分ける日を決めるほうが早く終わります。分け終われば、あとはそれぞれの窓口に渡すだけになるからです。

金沢市で、住んでいない家を取り壊すことが決まっているお客様からご相談をいただいたときのことです。電話口で、おそるおそるこう切り出されました。「あまりにも掃除をしていなくて恥ずかしいのですが、中を見ていただけますか」。お気遣いありがとうございます、とお答えしました。

先に結論
残り日数が少ないときは、片付ける順番より「分ける順番」を先に決めてください。三つに分けたあと、売れるかもしれないものは査定へ、処分するものは必要な許可を持つ業者へ回します。判断に迷うものは写真を撮って残しておけば、後から相談できます。

目次

渡す窓口は三つに分かれる

先に窓口の話をします。ここが分かっていないと、どれだけ手を動かしても「これはどこへ出すのか」で止まってしまうためです。

  • リサイクルショップが運び出すもの … 家電、家具、貴金属、骨董品、まだ使える日用品
  • 必要な許可を持つ業者が引き取るもの … 使えなくなったもの、汚れや破損があるもの
  • 自治体の収集に出すもの … 粗大ごみ、家庭ごみ(申込みの締切に注意)

買取や無料でのお引き取りができるものは、私たちのようなリサイクルショップが搬出します。処分が必要なものは扱いが違うので、まとめて一社に任せられると思っていると当日に困ります。私たちにご依頼いただいた場合も、処分が必要なものについては、ご希望があれば提携先の手配までご相談を承ります。

残り日数から逆算して決めること

窓口が分かったら、次は日程です。片付けが終わらない原因は、量ではなく判断の数にあります。一つの品物を手に取るたびに「これはどうしよう」と考えると、そこで手が止まります。判断の回数を減らすには、先に線を引いておくしかありません。

先に決める 01新居へ持っていくものの上限を、段ボールの箱数で決める
先に決める 02査定を頼む日を、引っ越し日の一週間前までに入れる
先に決める 03自治体の粗大ごみの申込みが間に合うかを、先に電話で確かめる

三つめが抜けやすいところです。自治体の粗大ごみは申込みから収集まで日数がかかることがあり、引っ越し当日には間に合わないと分かってから慌てる方が多くいらっしゃいます。お住まいの市の窓口に、収集日の最短がいつになるかだけ先に聞いておいてください。

手を動かす順番は「部屋」ではなく「種類」

時間がないときほど、部屋ごとに片付けたくなります。ただ、部屋単位で進めると同じ判断を何度も繰り返すことになります。台所で食器を迷い、和室でまた食器を迷う、という具合です。

種類でまとめると、一度の判断で全部が決まります。家じゅうの食器を一か所に集めてから残す枚数を決める。衣類も同じように集めてから、持っていく分だけ箱に入れる。集める手間はかかりますが、迷う時間はずっと短くなります。

順番は、食器と調理器具、衣類と寝具、本と書類、家電、そして最後に押入れと物置。押入れと物置を最後にしているのには理由があります。ここから出てくるものは、持ち主にも中身が分からないことが多く、判断に時間がかかります。ほかが片付いてから、落ち着いて開けたほうが結果的に早く終わります。

捨てる前に、写真を一枚だけ撮っておく

急いでいるときにいちばん多いのが、価値の分からないものをまとめて処分してしまうことです。桐の箱に入った器、和室の隅の掛け軸、物置の奥の古い道具。私たちが査定でお伺いすると、こうしたものが処分の山の中から出てくることがあります。

「どうせ値段は付かないでしょう」と思われるかもしれません。それでも、捨てる前に写真を一枚だけ撮っておいてください。箱があれば箱の蓋の表と裏、品物そのもの、裏側の銘や印。この三枚があれば、引っ越しが終わってからでも相談していただけます。

よくある質問

引っ越しまで一週間しかありません。間に合いますか。
量とお部屋の状況によります。まずお電話かLINEで、お部屋の写真を数枚お送りください。伺える日程と、どこまでお手伝いできるかをお伝えします。

売れるものと処分するものを、自分で分けておくべきですか。
分けていただかなくて構いません。「先に分けておいたほうがいいですよね」とよく聞かれますが、分けた結果、値の付くものが処分の山に入っていたということが起こります。判断に迷ったものは、まとめて置いておいていただければ、現地で一緒に確認します。

値段が付かなかったものは、そのまま置いていくことになりますか。
買取が成立しない品物についても、処分の方法や業者のご紹介はご相談を承ります。「結局ぜんぶ自分で捨てることになるんでしょう」と思われるかもしれませんが、そうならないように窓口までお伝えします。査定だけで終わっても費用はいただきません。

解体の日が決まっていた金沢市のお宅では

冒頭でお電話のことを書いた、金沢市のお宅の話です。先週お電話をいただいた案件で、解体の日が決まっていて、家の中はそのままという状態でした。

どこから手をつければよいか分からず、価値も分からず、骨董屋には相談しにくく、ごみも含めて片付けたいのに相談先が見つからない。この四つが重なると、片付けは止まります。

このお宅でも、そのまま処分されるはずだったものの中から買えるものを探し、買取をさせていただきました。くわしい経緯は解体前の出張買取の事例に書いています。

スタッフのひとこと
私たちが現地で最初に見るのは、いちばん散らかっている場所です。きれいに並べ直されたあとより、置かれたままのほうが、何がどう使われていたかが分かります。片付けてからお呼びいただかなくて大丈夫です。

私たちが多く承っているのが、空き家、蔵の整理、遺品整理です。散らかった家に呼ばれることを、こちらは仕事だと思っています。手をつける前でも、途中で止まってしまった状態でも構いません。

解体でも引っ越しでも、日程が先に決まっているという点は同じです。日程が動かせないぶん、査定を早めに入れておくと選べる幅が広がります。逆に、日程の直前になってからお声がけいただくと、こちらも伺える枠が埋まっていて、お応えできないことがあります。

まとめ

残り日数が少ないときの片付けは、動く順番より決める順番です。渡す窓口が三つに分かれることを先に頭に入れ、持っていく量を決め、査定の日を入れ、粗大ごみの収集が間に合うかを確かめる。ここまで決まれば、あとは種類ごとに手を動かすだけになります。

金沢市のお宅のように、散らかったままの状態でお呼びいただいて構いません。あのお宅でも、処分される予定だったものの中から買えるものが見つかりました。捨てる前の写真三枚、箱の蓋の表と裏、そして品物の裏側。これだけ残しておいていただければ、引っ越しが終わってからでもご相談を承ります。

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この記事を書いた人

富山・石川を中心に、古物買取や遺品整理、空き家整理などの仕事に20年以上携わっています。

質屋での勤務経験もあり、これまで貴金属・時計・骨董品・昭和レトロ品など、さまざまな品物を見てきました。

「これって売れるの?」
「古いけど価値はある?」
「捨てても大丈夫かな?」

そんな身近な疑問に、古物・骨董品バイヤーとしての経験をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

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