引越しの見積もりは、荷物の量で決まります。だから、荷物を減らすタイミングを見積もりの前に持ってくるかどうかで、出てくる金額が変わります。
お引越し前のご相談でお伺いすると、玄関に「処分」と書いた紙が貼られた山ができていることがあります。「とりあえず全部これで」とおっしゃるのですが、中を見せていただくと、そこに入れなくてよいものが混じっていることがあります。
先に結論
引越し料金は荷物量で決まるので、減らすなら見積もりの前です。ただし全部を一度に決める必要はありません。判断に時間がかかるものだけ先に分けておけば、見積もりの日に荷物量が確定します。「まとめて処分」でひとまとめにすると、この判断が飛びます。
この記事で確認できること
- 荷物量と引越し料金の関係
- 見積もりの前に決めるもの、あとでも間に合うもの
- 判断に時間がかかるのはどれか
- 「まとめて処分」の前に確認すること
- 見積もりのあとに荷物が減ったとき
荷物の量が、そのまま料金になる
引越し料金が荷物量で決まるのは、必要なトラックの大きさと台数、そして作業する人数が変わるからです。
大型の家具や家電が数点あるかないかで、トラックのサイズが一段変わることがあります。金額に差が出るのはこの部分です。
だから「減らしてから見積もりを取る」と「見積もりを取ってから減らす」では、出発点が違います。前者のほうが手戻りがありません。
私たちがお伺いするのも、この見積もりの前後が多い時期です。居間にまだ家具が並んだままのお宅もあれば、すでに廊下に積み上がった後のこともあります。前者のほうが、こちらも見やすく、お客様も決めやすいと感じます。
見積もりの前に決めるもの、あとでも間に合うもの
とはいえ、引越しが決まってから当日までの時間は限られています。全部を一度に決めるのは無理があります。
そこで、判断にかかる時間で分けます。
見積もりに効くのは大きいものです。細かいものをいくら整理しても、トラックのサイズは変わりません。
先に大きいものを決めて、細かいものは荷造りをしながら減らす。この順番のほうが、限られた時間には合っています。
判断に時間がかかるのは、どれか
引越しの荷物を分けていると、必ず手が止まるものが出てきます。捨てるとも運ぶとも決められないものです。
- いつからあるか分からない古いもの
- 当時の箱や説明書が残っているもの
- 桐箱や化粧箱に入ったままの贈答品
- 動かなくなった機械類
- 実家から持ってきて、そのままになっているもの
これらを見積もりの日までに決めようとすると、そこで止まります。分けきれないまま当日を迎えて、結局まとめて運ぶことになります。
先にこれだけを一か所に集めておいてください。集めた分は「保留」として、見積もりのときにその旨を伝えれば、荷物量の話は先に進みます。
スタッフのひとこと
引越し前は特に急いでおられるので、迷ったものまで処分の山に入りやすい場面です。手が止まったら、いったんそこで止めて、別の場所に置いておいてください。
「まとめて処分」の前に確認すること
不用品をまとめて引き取ってもらうサービスは便利ですが、頼む前に見ておくところがあります。
ご家庭から出る廃棄物を集めて運ぶには、市区町村の「一般廃棄物処理業の許可」または市区町村からの委託が必要です。廃棄物処理法にそう定められています。
国民生活センターは、この許可のない事業者とのトラブルについて注意喚起を出しています。同センターの資料によると、不用品回収サービスに関する相談は2018年度が1,354件、2021年度は2,231件に増えています(国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」2022年11月2日/2026年9月7日確認)。
挙げられている例は、引越しの場面そのものです。
- 安価な定額パックを申し込んだはずが、作業終了後に高額な料金を請求された
- トラック詰め放題プランで依頼したが、当日は荷台の囲いの高さまでしか載せられないと言われた
同センターは、広告を大々的に出している事業者が必ずしも許可業者とは限らない、とも書いています。許可の種類の違いについては、こちらの記事で詳しく整理しています。
見積もりのあとに荷物が減ったら
見積もりの前にここまで決めておけば、あとから変わっても伝えるだけで済みます。見積もりを取ったあとで、大型の家具や家電を手放すことになった場合は、引越し会社に伝えてください。
トラックのサイズが変わる可能性があるためです。逆に、見積もり時より荷物が増えると追加料金になることがあります。
どちらにしても、当日に伝えるより前に連絡したほうが調整が利きます。
私たちの査定も、この連絡より前に済ませていただくのがおすすめです。手放すものが決まってから引越し会社に伝えれば、一度で済みます。
まとめ
引越しの不用品は、減らす順番で結果が変わります。
- 料金は荷物量で決まる。効くのは大型の家具・家電
- 見積もりの前に決めるのは大きいもの。細かいものは荷造りをしながらで間に合う
- 判断に時間がかかるものは、先に一か所へ集めて「保留」にする
- まとめて引き取りを頼むときは、一般廃棄物処理業の許可を確認する
- 見積もり後に荷物が減ったら、引越し会社に伝える
玄関に積まれた「処分」の山。あれを作ること自体は正しいのです。ただ、そこに入れる前に一度手が止まったものは、別の場所に置いておいてください。
判断に迷うものだけ、荷造りの手を止めずに一枚撮っておいてください。写真でご相談いただけます。






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