遺品整理で後悔しないために|捨てる前に分けておきたいものと、ご相談の順番

遺品整理で捨てる前に分けておきたいもの

金沢市内のお客様が、ある遺品整理業者に見積もりを頼んだところ、家の中を一通り見て「全て処分となります」と言われたそうです。骨董のようなものも、貴金属も、掛軸もあるのに、です。

この一言に、遺品整理でつまずきやすい点が全部詰まっています。後悔が残るのは、金額の交渉ではなく順番のほうなのです。

先に結論
遺品整理でいちばん後悔が残るのは、金額の交渉ではなく順番です。処分を決めるのを最後に回してください。ご自分で価値を見分けていただく必要はありません。処分の山に入れず、手を止めて残しておいていただくだけで十分です。掛軸、急須や茶托、黒ずんだ金属の置物、刻印の読めない指輪。この手のものが、いちばん処分に回されやすいものです。

こんにちは。リサイクルショップバイキングのスタッフです。遺品整理のお宅には、富山・石川を中心に20年以上お伺いしてきました。

目次

整理と買取は、別の作業

冒頭のお客様は、腑に落ちないままご友人に相談し、買取できるところにも一度見てもらったほうがいいと言われて、ご自分で調べて弊社にお電話をくださいました。お伺いすると、古伊万里の壺も掛軸も、貴金属も残っていました。

遺品整理は、残された家財を分けて、運び出して、お部屋を空にするまでの作業。遺品買取は、そのなかから評価できるものを査定してお預かりすること。前者は費用が出ていく作業で、後者は費用を戻す作業です。順番を間違えると、この2つは噛み合いません。整理を先に済ませると、買取に回せたはずのものが手元にないからです。だから私たちは、片付ける前の状態で拝見させていただくようお願いしています。

現場では、まず3つに分ける

お宅にお伺いしたとき、最初にすることは仕分けです。どんな状態のお部屋でも、そのままの状態で見せていただければ、お伺いした者が分けていきます。

  • 買取させていただけるもの
  • 無料でお引き取りできるもの
  • 処分が必要なもの

ここが意外と知られていないところなのですが、私たちは「どうすれば処分料金が下がるか」を無料でお伝えしています。全部まとめて引き上げると、その分だけ処分料金がかさんで、お客様のご負担が増えてしまうからです。なお弊社が搬出するのは、買取または無料でお引き取りできるお品物です。処分が必要なものは、必要な許可を持つ業者が引き取ります。詳しい流れはお宅にお伺いして仕分けをさせていただいた記録にまとめました。

その仕分けで、お客様がいちばん手を止められるのが骨董や古い道具です。

分からないものは、分からないまま置いておく

「遺品整理をしたいので、査定に来てもらえませんか。骨董品の価値が分からないので、ぜひわかる人に見てもらいたいのです」。そんなご依頼をいただいて、出張査定にお伺いしたことがあります。

その日お預かりしたのは、銀瓶や鉄瓶、火鉢、掛軸でした。記録は遺品整理での骨董品査定の事例に残しています。

骨董品というのは、好きな方ならともかく、興味のない方にとっては本当に分からないものだと思います。ですから、分からないまま置いておいていただければ、こちらで一つずつ確かめます。

スタッフのひとこと
金額が出るものには、金額を出します。この壺は古伊万里なのでいくら、この掛時計はいくら、と一点ずつ申し上げて、その根拠をご説明します。お客様が迷われるのは、そのあとで構いません。

ご遺族が迷いやすいもの

先ほどの銀瓶や鉄瓶のように、手が止まりやすいものは決まっています。捨てるには忍びない、かといって価値があるのかも分からない。そういうものです。

  • 桐箱に入ったまま、床の間に積まれた掛軸
  • 茶箪笥の奥の急須・茶托・来客用の器
  • くすんで黒ずんだ金属の置物や燭台
  • 刻印が読めなくなった指輪やネックレス
  • 古い時計、古いカメラ、古いレコード
  • 新聞紙にくるまれたまま、蔵の棚にあるもの

冒頭のお客様のお宅でも、一部屋ごとに「これは買取の対象になります」「これは無料でのお引き取りなら可能です」とご説明していきました。古伊万里の壺のような骨董品、掛軸、それから掛時計。処分するつもりでいらしたものが、いくつも残りました。このときのお見積もりの記録も公開しています。

ご相談の順番

実際に動き出すときの順番を、3つに絞ってお伝えします。

手順 01片付け始める前に、お写真を数枚送って状況をお知らせいただく
手順 02現地で3つに仕分けし、買取分とお引き取り分、処分分の内訳をご提示
手順 03ご納得いただいてから、搬出の日程を決める

お見積もりの段階で費用をいただくことはありません。金額をお聞きになったうえで、ご家族と相談してからお決めいただければ大丈夫です。

遺品整理・実家整理の料金について

お部屋の広さごとの料金の目安は、遺品整理の専門サイトに掲載しています。出張でのお見積もりは無料です。

よくいただく質問

散らかったままの状態で見てもらうのは、気が引けます

そのままで大丈夫です。むしろ、片付いていない状態のほうが、こちらは仕事がしやすいのです。分けるのはこちらでいたしますので、手をつけずにお呼びください。

古いものばかりで、値段が付くとは思えません

見た目で判断しないのが査定の基本です。黒ずんだ金属や、割れた桐箱に入ったままのものが評価につながることもあります。まずは拝見させてください。

相続や名義の手続きも相談できますか

会社として法律のご相談をお受けすることはできませんが、必要であれば司法書士、土地家屋調査士、税理士、弁護士、不動産会社といった専門家をご紹介しています。

生前整理でも相談できますか

はい。ご本人がお元気なうちに、ご家族と一緒に見ていくご依頼もお受けしています。何をどう残すかを、ご本人の口から聞ける点はやはり大きいです。

石川県や富山県の外でも来てもらえますか

富山県・石川県を中心にお伺いしています。エリアの外の場合はご相談ください。県外にお住まいで、ご実家が富山・石川にあるというご依頼も多くお受けしています。

処分を決めるのは、いちばん最後でいい

「全て処分となります」と言われて疑問を持たれた、あの金沢のお客様。ご説明を終えたあと、こんなお言葉をいただきました。「こんなにわかりやすく説明していただけ助かります。他の業者さんは人柄は良かったのですが、買取金額の明示もなく、全体で処分料金がいくらです、ということしか言わなかったため、バイキングさんに聞けてよかったです」。ご自宅にある使わない貴金属も次回一緒に見てほしい、という追加のお話までいただきました。

遺品整理は、何度も経験するものではありません。どこに相談すればいいのか、どうすればいいのか分からないのが当たり前です。だからこそ、順番だけ覚えておいてください。処分を決めるのは、いちばん最後で構いません。

ご相談は、片付けの手を止めたその場からで大丈夫です。お部屋の様子が分かる写真を数枚、お送りください。

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この記事を書いた人

富山・石川を中心に、古物買取や遺品整理、空き家整理などの仕事に20年以上携わっています。

質屋での勤務経験もあり、これまで貴金属・時計・骨董品・昭和レトロ品など、さまざまな品物を見てきました。

「これって売れるの?」
「古いけど価値はある?」
「捨てても大丈夫かな?」

そんな身近な疑問に、古物・骨董品バイヤーとしての経験をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

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