いただきものの食器が棚に残っているとき|箱のまま見せていただきたい理由

食器棚の上段に積まれた箱入りの贈答品と、手前に出した白い皿

食器棚の上段に、箱のまま積まれた贈答品。お宅にお伺いすると、ほとんどの家にこの一角があります。引き出物、内祝い、お中元。どれも人からいただいたものです。

「いただきものなので、捨てるに捨てられなくて」。私たちがよく耳にする言葉です。箱から出さずに、そのまま見せていただきたい。バイキングのスタッフとして、いちばんお願いしたいのはそこです。

先に結論
箱に入ったままのものは、開けずにそのままでお願いします。未使用かどうか、何点そろっているか、どこの品物か。箱に書かれていることが、そのまま確認の材料になります。

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贈答品だけが棚に残る理由

ふだん使う食器は、割れたり欠けたりして少しずつ入れ替わります。ところが贈答品は、使われないまま残り続けます。

理由は3つあると思っています。いただきもので捨てにくいこと。上等すぎて日常では使いにくいこと。そして箱に入っているので、いったん棚の奥へしまい込んでしまうと、次に扉を開けたときにはもう視界に入らず、そこにあること自体を忘れてしまうことです。

片付けを始めても、この一角だけが手つかずで残る。そういうお宅を何度も拝見してきました。

棚の一段だけ、と決める

ここで、家じゅうの片付けと一緒にしないことをおすすめします。贈答品の棚は、それだけで一区切りになるからです。

断捨離をどこから始めるかという話は断捨離は何から捨てる?迷わず手が動く順番と、その前に見てほしいものに書きました。ここでは棚の一段に絞ります。

実際にお宅で査定をしているときも、部屋ごと・棚ごとに区切って見ていきます。全体を一度に見ようとすると、どこまで確かめたのかが分からなくなるからです。

  • 箱が未開封のまま残っているもの
  • 箱は開いているが、中身を一度も使っていないもの
  • 木箱に入った和食器や漆器
  • ティーカップやプレートが複数枚そろっているセット
  • 箱の中の説明書や保証書、産地の証紙
  • 包み紙やのし、送り状が一緒に入っているもの

このどれかに当てはまるものを、棚から出して床に並べてみてください。それだけで、その一段は片付いたことになります。

査定で見ているところ

並べていただいたあと、私たちが確かめているのは次の4つです。どれも、箱を開けなくても分かることが含まれています。

見るところ 確認していること
使ったかどうか 箱が未開封か、中身に使用の跡がないか
箱と付属品 元箱があるか、説明書や証紙が残っているか
そろい 何客・何枚のセットか、欠けている数はあるか
状態 縁の欠け、貫入、金彩のすれ、箱のしみ

「そろい」を見るのは、食器が組で使われるものだからです。5客のうち1客だけ欠けている場合と、5客そろっている場合では、確認の仕方が変わります。欠けた1客が別の箱に入っていて、あとから出てくることもあります。

箱のしみも見ます。長く押し入れにあったものは、箱の底が湿気を吸っていることがあるからです。中身は無事でも、箱が傷んでいれば保管の状態が想像できます。お宅に伺うと、棚の上段より、押し入れに入れたままのほうが傷んでいる場面によく出会います。

スタッフのひとこと
箱を捨てて中身だけ残す方が、少なくありません。場所を取るので当然だと思います。ただ、木箱はふたの裏に文字が書かれていることがありますし、紙箱でも産地や窯元が印刷されています。棚から出すときは、箱ごとお願いします。

贈答品や食器をお買取りした記録

贈答品や食器をお買取りした記録が、ブログに残っています。木箱入りの贈答品木箱入りの品物のご案内は、以前から出しています。

実際の記録では、ウェッジウッドのオズボーンのティーセット香蘭社の1984年の限定磁器「皇居の花」のティーカップ&ソーサーロイヤルアルバートのムーンライトローズのカップ&ソーサーといったものがあります。

1点からでもご相談いただけます。箱に入ったままお持ちいただいても、その場で拝見します。開けて確かめてからお越しいただく必要はありません。値段に納得できなければ、そこでお断りいただいて大丈夫です。持ち込みが難しいときは、お写真を送っていただく形もあります。

よくある質問

箱を捨ててしまいました。もう遅いですか

そんなことはありません。本体の裏に窯元や産地の印が入っていることがありますので、そこから確かめられます。箱があるほうが早い、というだけの話です。

一度使ったものでも見てもらえますか

ご相談いただけます。未使用かどうかは確認する項目の1つですが、それだけで決まるわけではありません。洗ってしまってあった状態のまま、お持ちください。

ブランドではない、普通の食器もありますか

棚から出した中には、いろいろなものが混ざります。無理に選り分けず、一段ぶんをまとめてお見せいただくほうが早く進みます。分けるのはこちらでいたします。

自治体のごみに出す場合は

食器の分類は市町村によって違います。不燃ごみのところもあれば、資源として集めているところもあります。お住まいの自治体の案内をご確認ください。

まとめ

贈答品の棚は、家じゅうの片付けとは切り離して考えられます。一段だけと決めて、当てはまるものを床に並べる。今日できるのは、そこまでで十分です。

並べたものは、箱ごとそのままにしておいてください。開けて確かめる必要はありません。あとはこちらで拝見します。

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この記事を書いた人

富山・石川を中心に、古物買取や遺品整理、空き家整理などの仕事に20年以上携わっています。

質屋での勤務経験もあり、これまで貴金属・時計・骨董品・昭和レトロ品など、さまざまな品物を見てきました。

「これって売れるの?」
「古いけど価値はある?」
「捨てても大丈夫かな?」

そんな身近な疑問に、古物・骨董品バイヤーとしての経験をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

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