実家整理で出てきた古いおもちゃ・人形|捨てる前に確認したい箱・付属品・状態

押し入れの畳に並んだ昭和のソフビ人形と金属製のロボット玩具、開いた紙箱とプラモデルの部品

押し入れの奥から、ガムテープで留めた段ボールが出てきた。開けてみると、色のあせたソフビ人形と、蓋のへこんだ超合金のロボットが詰まっている——。実家の片付けでは、昔のおもちゃがこういう姿で見つかることがあります。

「もう誰も遊びませんし、これは捨てるしかないですよね」。片付けにお伺いすると、この一言をいただくことがあります。バイキングのスタッフからお願いしたいことは一つです。箱と付属品がそろっているかだけ、先に見てください。

先に結論
昔のおもちゃは、本体の状態だけで判断すると手がかりを取りこぼします。箱・説明書・タグ・小さな付属パーツが残っているかで、確認できることが変わります。汚れは落とさず、そのままの状態でご相談ください。

目次

捨てる山に入れる前に、袋を分けておきたいもの

片付けの途中でおもちゃが出てくると、そこで手が止まります。量が多いうえに、一つずつ思い出があるからです。

私たちがお宅で見ていて惜しいと感じるのは、本体と付属品が別々の袋に入ってしまう場面です。箱は箱でつぶして紙ごみへ、中身は中身で袋へ。片付けとしては正しいのですが、査定の材料としては半分になってしまいます。

ですから、区切りは品物ごとではなく「ひとまとまりごと」にしていただけると助かります。段ボール1箱をそのまま置いておく、それだけで構いません。

査定で確かめる4つのポイント

古いおもちゃは、見た目の派手さよりも素性が分かるかどうかで話が進みます。私たちが最初に確かめるのは、次の4か所です。

見る場所 確認したい内容 写真の撮り方
本体の裏・底 メーカー名、刻印、製造国、年号 文字が読める距離まで寄る
箱があるか、絵柄が読めるか、つぶれの程度 正面と側面の両方
付属品 説明書、タグ、ビニール袋、武器や小物のパーツ まとめて並べて1枚
状態 色あせ、欠け、割れ、べたつき、電池の液漏れ 気になる箇所に寄る

本体の裏や足の裏に、小さな刻印が入っていることがあります。ソフビ人形なら足裏、超合金なら台座や背面、プラモデルなら箱の側面です。ほこりを払いたくなるところですが、まずはそのまま写真に残してください。

読み取れない場合も、それで終わりではありません。絵柄や形からたどれることもありますので、分からないまま送っていただいて構いません。

種類ごとの見どころ

古いから値が付く、とは限りません。同じように、古いから駄目だとも言えません。種類によって、確認に時間がかかるところが変わります。

種類 査定で見られるところ 注意したい状態
ソフビ人形 足裏の刻印、成型色、タグやビニールの有無 日焼けによる変色、塗装のはがれ、割れ
超合金・ダイキャスト 台座や背面の刻印、武器などの小さな部品 金属部分のくもり、シールの浮き、部品の欠け
プラモデル 未組立かどうか、箱と説明書、袋が開いているか 箱のつぶれ、湿気によるカビ、パーツの欠品
人形(抱き人形・市松人形など) 頭部や胴の作り、衣装や小物、収納箱 髪の傷み、生地の破れ、湿気によるしみ

表の「注意したい状態」に当てはまるからといって、見られないわけではありません。どのくらい進んでいるかを見て判断しますので、当てはまるものほど、そのままお持ちいただきたいところです。

スタッフのひとこと
「欠けているところ」を先に教えてくださる方ほど、話がまっすぐ進みます。隠しても現物を拝見すれば分かることですし、こちらも欠品を前提に確認するだけです。写真を送るときも、きれいな面より、気になっている面から撮ってください。

手を入れないほうがいいこと

ここは、お伝えするたびに驚かれるところです。きれいにしてから見せたほうがいい、と思われる方が多いのですが、逆になることがあります。

塗装のはがれかけた面を布でこすると、残っていた塗膜まで落ちます。金属部分をみがき粉で磨けば、当時の風合いが消えます。シールの浮きを押さえようとして貼り直すと、その跡が残ります。

直そうとして手を入れた跡は、査定のときに必ず見えます。汚れたままのほうが、確認できることは多いのです。

  • 強くこすらない、みがき粉やシンナー類を使わない
  • はがれかけた塗装やシールを、貼り直したり接着したりしない
  • 欠けた部品を接着剤で付けない
  • 入ったままの電池は抜いておく(液漏れで本体が傷みます)
  • 箱・説明書・タグ・小さな部品を先に捨てない
  • ビニール袋に入ったままのものは、開けずにそのまま

電池だけは、抜いておいていただけると助かります。長く入れたままの電池は液がにじみ、電池ボックスから本体側まで傷むことがあるからです。抜いた電池は分けて、自治体の案内に沿って処分してください。

手を入れないほうがいい、と申し上げるのには理由があります。傷んだ状態のままお預かりした品物が、実際に数多くあるからです。

実際にどんなおもちゃをお預かりしているか

当店で実際にお買取りしたおもちゃの記録が、ブログに残っています。おもちゃ買取のカテゴリだけで、その数は257件。実家や倉庫の片付けで出てきた品物も、この中に混ざっています。

まず、点数が多くても一度にご相談いただけます。あるお宅では昔のおもちゃを大量にお預かりした記録が残っています。かなりの量が眠っていたお宅で、箱つきのものが多く含まれていました。ほかにも、ソフビではブルマァクのジャイアントミクラス、人形ではモンチッチタカラの初期リカちゃん人形の記録もあります。

次に見ていただきたいのが、状態の書き方です。サンダーバードの旧バンダイ・今井科学のプラモデルは、記録の品名に「ジャンク」と入っています。マルイのレッドバロン、電動のロボット飛竜も同じです。状態が万全でないものも、実際にお預かりしているということです。

「これはさすがに駄目でしょう」と思われた品物ほど、一度お見せいただきたいのは、このためです。マルサンのソフビや古いプラモデルについても、以前からご相談を承っています。

スタッフのひとこと
箱がつぶれていても、捨てないでください。絵柄と型番が読めれば、その品物がいつごろのどれなのかをたどる手がかりになります。中身だけを袋に移して箱を紙ごみに出す——これがいちばん惜しい別れ方です。

よくある質問

箱も説明書もありません。相談できますか。

本体だけでもご相談いただけます。付属品がそろっているほうが確認は早く進みますが、無いから終わり、という話ではありません。本体の刻印や成型色から確かめられることがあります。

色があせていて、汚れもひどいのですが。

そのままでお持ちください。年数が経ったものは、多かれ少なかれ日焼けや変色があります。落とそうとして手を入れたあとのほうが、確認が難しくなります。

量が多くて、運ぶのが大変です。「箱が5つも6つも出てきて、とても運べません」というご相談もあります。

点数が多いときや大きな箱がいくつもあるときは、お伺いしての査定をご相談いただけます。実家整理では、おもちゃのほかに食器や古道具、貴金属が一緒に出てくることも多く、まとめてご覧になる方が整理しやすくなります。

家に来てもらうのは少し不安です。

ご自宅を訪ねての買取は、特定商取引法で訪問購入として決まりが設けられています。消費者庁の案内によれば、事業者は名前と勧誘の目的、扱う物品の種類を先に伝え、契約のときには書面をお渡しすることになっています。

ここから先は、消費者庁の案内ではなく私たちの考えです。その場で決断を促されていると感じたら、いったん止めて構いません。

「一人で決めるのが不安で」とおっしゃる方は、実際にいらっしゃいます。ご家族に一声かけてから進めていただくのもよいと思います。これは決まりではなく、そうしておかれたほうが落ち着いて決められると、私たちが話していて感じている点です。

まとめ

捨てる前に手を止めていただきたいのは、ほんの数秒です。本体の裏を見て、箱と説明書が近くにないかを探す。それだけで、こちらが確認できることはずいぶん変わります。

色があせていても、部品が足りなくても構いません。片付けの手を止めずに済むよう、段ボール1箱をそのまま残しておいてください。あとはこちらで拝見します。

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