故人の個人情報というと、まずスマートフォンやパソコンが思い浮かびます。ただ、私たちが査定でお伺いして目にするのは、もっと紙のものです。
箪笥の買取でお伺いしたときに、引き出しを開けると封筒や葉書がそのまま入っていることがあります。「ああ、そこは見ていませんでした」と言われることがあります。
先に結論
個人情報が残りやすいのは、機械の中よりも品物の中です。引き出し・箱・封筒・本の間。手放すと決めた家具や道具は、中を一度開けてから出していただくと安心です。買取のときにいただくお名前やご住所の使い道も、この記事に書いておきます。
この記事で確認できること
- 紙の個人情報が残りやすい場所
- 家具や道具を手放す前に開けておくところ
- パソコンやスマートフォンの扱いで気をつける点
- 公的な書類の行き先
- 買取のときに当店がいただく情報の使い道
紙は、品物の中に残っている
家具や道具は、中身が入ったまま手放されることがあります。掃除をしてから出そうと思っているうちに日が経ち、引越しや整理の日のほうが先に来る、という流れです。珍しいことではありません。
- 箪笥や机の引き出し。奥に葉書・封筒・診察券が残っている
- 菓子箱や紙袋。書類をまとめて入れたまま棚に置かれている
- 本や手帳の間。挟んだままの明細やメモ
- 財布・名刺入れ・鞄の内ポケット
- アルバムの後ろ。写真の裏に名前や住所が書かれていることもある
引き出しのある衣類箪笥を、収納そのものとしてお引き取りしたこともあります。運び出す前に、段ごとに開けて空になっているかを見ていただけると確実です。
スタッフのひとこと
私たちも運び出す前に、引き出しが空かどうかは確かめています。ただ、開けて中身を読むことはしません。中に何か入っていれば、その場でお声がけします。
パソコンとスマートフォンは、中身を確かめてから
機器そのものは、当店でもお取り扱いすることがあります。ただし中のデータについては、お客様のほうで扱いを決めてから出していただく形になります。
データを消す作業は、私たちでは行っていません。メーカーの案内か、専門の事業者の手順に沿って進めていただくと確実です。
公的な書類は、返す先が決まっている
仏壇の引き出し、玄関の靴箱の上の小物入れ。思わぬところから、証書や保険の書類が出てくることがあります。
健康保険証、マイナンバーカード、運転免許証、パスポートなどは、処分するものではなく返却するものです。窓口や手続きの方法が決まっていますので、市区町村や発行元の案内をご確認ください。
整理の途中で見つかったら、処分の山ではなく別に分けておいてください。あとで手続きに要るものが混ざっていることもあります。
買取のときに、当店がいただく情報
ここまではお客様の側の話でしたが、私たちが預かる情報についても書いておきます。
品物を買い取らせていただくときは、お名前・ご住所・お電話番号を書面にご記入いただきます。これは古物営業法で定められている本人確認のためのものです。
ご記入いただく場面で疑問があれば、その場でお尋ねください。査定の金額にご納得いただけなければ、そこでお断りいただいて構いません。お見積もりは無料で、後日あらためて決めていただくこともできます。
残すものを先に分けておくと、守りやすい
ここまでの話は、整理の順番を少し変えるだけでほとんど片づきます。処分する側を先に決めるのではなく、残すものと確かめたいものを先に別にしておくことです。
分けたあとの山は、外から中身が見えません。分ける前に一度開けておけば、そのあとは触らずに済みます。
残すものの分け方はこちらの記事にまとめました。
まとめ
個人情報が残っているのは、機械の中だけではありません。
- 引き出し・箱・本の間・鞄の内ポケットを開けてから出す
- パソコンやスマートフォンは、データの扱いを決めてから
- 保険証や免許証などは処分せず、決められた窓口へ
- 買取でいただくお名前とご住所は、古物営業法の本人確認と取引記録のためだけに使う
- 残すものを先に分けておけば、あとの手間が減る
箪笥の引き出しに封筒が残っていても、慌てて処分しなくて大丈夫です。運び出しの前に一段ずつ開けていただければ、その場でお渡しします。
判断に迷うときは、写真を送っていただくだけでもかまいません。その場で決めていただく必要はありません。






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