部屋の入口に立って、「これ、軽トラック何台分だろう……」とため息をつく。蔵や空き家の整理は、たいていそこから始まります。
バイキングのスタッフとして現場に入るとき、最初にお願いしているのは「まだ何も捨てないでください」ということです。勢いでまとめて処分すると、買取や再利用ができたはずの品物まで山に消えていきます。後から「あれは残せばよかった」と伺うのは、決まってそういう品物です。
先に結論
大量の不用品は、いきなり捨てずに「残す・確認する・譲る・処分する」の4つに分けるところから。分け方が分からなければ、その状態のままご相談いただいて構いません。
処分の前に、まず4つに分ける
大量にあるときほど、いきなり「捨てる/捨てない」で判断しようとすると手が止まります。「どうせ、ほとんどゴミでしょう」と思いますよね。それでも、まずは次の4つに分けるところから始めてみてください。
- 貴重品・書類
通帳、印鑑、権利証、契約書、保険証券、年金関係の書類など。写真や手紙もここに入れます。まずこれだけを探す日をつくると、その後がぐっと進めやすくなります。 - 買取や再利用のご相談ができそうなもの
骨董品、古美術品、貴金属、時計、ブランド品、楽器、オーディオ機器など。迷ったら、この箱に入れておいて構いません。 - 明らかに使えないもの
割れているもの、汚れがひどいもの、動かなくなっているもの。 - 判断がつかないもの
古そうだけれど価値が分からない、何に使うものか分からない。
いちばん大切なのは4番目です。判断がつかないものを、その場で無理に決めないでください。いったん残しておいて、後から相談すれば済みます。段ボール1箱ぶんだけ「保留の箱」をつくっておくと、作業が止まりません。
買取のご相談ができる品物
当社では、次のような品物のご相談をお受けしています。
- 骨董品、古美術品(掛け軸、陶磁器、茶道具、絵画、刀剣、仏像など)
- 貴金属、宝石、時計
- ブランド品
- オーディオ機器、楽器
- 切手
金額は、作者、時代、保存状態、付属品の有無、そのときの市場の状況によって変わります。同じように見える品物でも評価が分かれるため、記事の中で「これは売れます」「おいくらになります」と申し上げることはできません。まずは状態を見せていただくところからになります。1点からでも査定いたします。
査定の前に確認しておきたいこと
品物そのものだけでなく、一緒に保管されているものが判断の手がかりになります。次のものが見つかったら、品物と離さずに置いておいてください。
- 箱、袋、包み布(共箱と呼ばれる木箱は特に大切です)
- 鑑定書、証明書、保証書、購入時の札
- 作者名の記載、落款、印章
- 説明書、リモコン、ケーブルなどの付属品
状態については、欠け、ひび、しみ、サビ、動作するかどうかを見せていただきます。「箱はもう捨ててしまいました」と伺うこともありますが、その場合でも品物だけで拝見しますので、そのままお持ちください。
なお、汚れを落とそうとして強く拭いたり磨いたりすると、かえって状態を損なってしまうことがあります。骨董品や古美術品は、手を加える前に一度ご相談ください。
蔵・納戸・空き家の整理で見落としやすいもの
大量に片付けていると、次のようなものが処分の山に紛れてしまいがちです。
- 新聞紙や段ボールに包まれたままの器類
- 押し入れの最上段や天袋に置かれた桐箱
- 仏間まわりの掛け軸、屏風、香炉
- 物置や工具箱に入った古い時計、カメラ、レコード
- 古いアルバムや手紙に混ざった書類
「古いだけ」に見えても、包み紙や箱書きから作者や時代が分かることがあります。捨てる山に入れる前に、写真だけでも撮っておくと、後の判断がしやすくなります。
スタッフのひとこと
大量整理でいちばん惜しいのは、包みを開けないまま山へ移してしまうことです。新聞紙にくるまれた器も、天袋の桐箱も、開けてはじめて箱書きや落款が読めます。現場に入るときは、まず「中を見ておきたい箱」を抜き出すところから始めます。
処分が必要なものの進め方
買取や再利用ができない品物については、処分の手続きが必要になります。
ご家庭から出るものは、お住まいの自治体のルールが基本です。粗大ごみの申し込み方法や、家電リサイクル法の対象となる4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機)、パソコンの扱いは、自治体やメーカーの案内をご確認ください。パソコンやスマートフォンは、手放す前にデータを消去しておくことをおすすめします。
当社は、買取と整理作業を行う会社です。廃棄物の処理そのものを当社が行うことはありません。整理の中で処分が必要なものが出てきた場合は、ご希望に応じて提携している産業廃棄物処理業者を手配し、適正に収集運搬・処理する形でご案内しています。買取・引き取り・処分の可否は品物の状態や内容によって異なるため、現地確認のうえでご案内いたします。
また、不動産そのものの売買や、建物の解体工事も当社では行っておりません。空き家やご実家の売却を予定されている場合は、家財の整理と買取のご相談をお受けし、必要に応じて専門の方と連携する形になります。
遺品整理・生前整理の進め方
遺品整理は、時間も気持ちも消耗する作業です。一度にすべてを片付けようとせず、まず貴重品と書類だけを探す日、次に部屋ごとに分ける日、というように区切ると進めやすくなります。1日で終わらせなくて構いません。
当社は、遺品を「ゴミ」としてではなく、大切な遺品としてお預かりすることを基本にしています。料金はお部屋の広さごとの目安をご案内していますが、正確な金額は現地を確認したうえでお伝えします。出張のお見積もりは無料です。
整理の途中で骨董品やリサイクル品が出てきた場合は、その場で査定のご相談もお受けできます。
遺品整理・実家整理の料金について
お部屋の広さごとの料金の目安は、遺品整理の専門サイトに掲載しています。出張でのお見積もりは無料です。
よくあるご質問
Q. 価値が分からないものばかりです。相談してもいいですか。
A. はい。むしろ、分からないものこそご相談ください。1点からでも査定いたします。
Q. 遠方で、すぐには伺えません。
A. お写真を送っていただくだけでもご相談いただけます。品物の全体、箱や付属品、底や裏の銘、傷んでいる箇所が写っていると判断しやすくなります。
Q. 見積もりを取ったら、必ず売らなければいけませんか。
A. いいえ。金額にご納得いただけた場合のみ買取いたします。
Q. 量が多すぎて、仕分けが終わりません。そのままでも見てもらえますか。
A. 積まれたままの状態で構いません。仕分けを終えてからご連絡を、と考えなくて大丈夫です。
Q. 対応しているエリアはどこですか。
A. 富山県・石川県を中心にお伺いしています。骨董品・古美術品の出張査定についても、内容に応じてご相談を承っています。
実際にあった「まとめて」の事例
たとえば、富山県内でラジコンとプラモデルを大量に出張買取した一件。お電話では「200〜300個ほど」と伺っていたのですが、実際にお宅へ上がってみると、未使用のまま積まれた箱はそれより多くありました。同じ記録の中には、ほかのリサイクルショップに「量が多くて対応できない」と断られたあとでご連絡をいただいた例も残っています。量が多いことは、ご相談をあきらめる理由にはなりません。
ほかにも、まとめてご相談いただいた記録が残っています。
趣味の品や食器のように「量が多くて仕分けできない」ものこそ、まとめてのご相談が向いています。1点ずつ選別してから、と考えなくて大丈夫です。
まとめ|迷った1点は、捨てる前に写真を撮る
大量の不用品を前にすると、まとめて処分してしまいたくなります。それでも、冒頭でお願いした「まだ何も捨てないでください」を、最後にもう一度だけ。手が止まった1点があれば、そこだけでも残しておいてください。
ご相談は、次の流れになります。
片付けの途中で「これはどうしよう」と思ったときが、ご相談のタイミングです。お気軽にお声がけください。






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