生前整理は何から始める?|ご自分で進めるときの順番と、書き残しておきたいこと

生前整理は何から始める? ご自分で進めるときの順番 由来を書き残す

生前整理を何から始めるか迷ったら、この数年使っていない物からにしてください。リサイクルショップバイキングで生前整理のご相談をお受けしている私たちが、まずお伝えしたいのはこのことです。もう一つ、お元気なうちにご自分で書き残しておいてほしいことがあります。

「遠くに住む子どもに、迷惑をかけたくない」。生前整理を思い立つ方の気持ちを言葉にすると、こういうことだと思います。ご自分の手で進められるうちに、少しずつ。その順番をお話しします。

先に結論
使っていない物から手をつけ、書類は置き場所だけ決める。値打ちの分からない品は急いで決めずに残し、誰から・いつ・どこで手に入れたかを書き残す。この順番なら、途中で手が止まっても、ご家族が続きを引き取れます。

目次

最初に手をつけるのは、この数年使っていない物

生前整理を思い出の品から始めると、なかなか進みません。一つ手に取るたびに、その品にまつわる時間を思い出すからです。箱のふたを開けたとき、それをいただいた日のことまでよみがえる。そういう場面が続くと、一日かけても箱一つから先へ進みません。

まずは、ここ数年出していない物から始めてください。しばらく開けていない押し入れの段、昔の趣味の道具を入れた物置、いただきものの箱が積んである棚。「使うかどうか」なら、ご自分ですぐに答えが出ます。

一日にやるのは、棚一段か引き出し一つで十分です。期限に追われずに自分のペースで進められるのは、生前整理ならではだと思います。

通帳や保険の書類は、置き場所を決めるところまで

押し入れや棚を開けていくと、通帳や保険の書類も出てきます。書類は、中身を整理するより先に、しまう場所を一か所に決めてください。どこにあるかが分かっているだけで、いざというときにご家族が家中を探し回らずに済みます。

財産の分け方や遺言、税金の話は、私たちがお答えできる範囲の外です。相続や遺品整理のご相談では、税理士や司法書士といった専門家と連携していますので、必要なときはそちらへおつなぎします。

値打ちの分からない品は、決めずに残してよい

書類の置き場所が決まったら、物の片付けに戻ります。使っていない物を片付けていくと、残すか手放すかを決めきれない品が出てきます。掛け軸、茶道具、昔いただいた銀の杯。値打ちが分からないからといって、処分の側に入れてしまわないでください。

決めきれない品は、急いで答えを出さなくて大丈夫です。私たちがお見積もりをお伝えしたあとも、お返事は、日を改めてからで構いません。金額にご納得いただけたときだけ、買取をお引き受けしています。

スタッフのひとこと
「見てもらったら、売らないといけないのでは」と思われるかもしれません。値打ちを知ったうえで手元に残すと決めるのも、生前整理の一つの形です。分かっていれば、そのままご家族に伝えられます。

ご自分にしか分からないことを、書き残す

残す品も手放す品も、それが何なのかがご家族に伝わらなければ、同じ迷いがあとに残ります。品物の数より先に、書き残してほしいことがあります。

作者や時代なら、箱書きや鑑定書が手がかりになります。けれど、その品が誰から贈られて、いつ家に来たのかは、箱を開けても分からないことがあります。その記憶を持っているのは、ご自分だけです。実際に書き残すことは、次の三つで足ります。

書き残す 01誰から贈られたか、どこで手に入れたか。「還暦の祝いに兄から」のような一言で構いません
書き残す 02箱や説明書、鑑定書をどこにしまってあるか。品物と別の場所にあるなら、その場所
書き残す 03家族に残したいか、手放してよいか。決まっていなければ「未定」で十分です

紙に書いて箱の中に入れておけば、品物と書き付けが離れません。ノート一冊にまとめるときは、どの品のことかが分かるように、しまってある場所も書き添えてください。

手放すと決めた品は、書き付けと一緒に見てもらう

手放すと決めた品は、由来を書いたメモと、箱や鑑定書を添えて、ご自分が立ち会えるうちに見てもらってください。生前整理が遺品整理と違うのは、何を残し、何を誰に託し、何を手放すかを、ご自分の意思で決めて見届けられるところです。

2014年に書いた生前整理と相続のご相談についての記事では、老人福祉施設などへの入居を前に骨董や貴金属を売却されるケースと、遠方の息子さんや娘さんに迷惑をかけたくないと少しずつ処分されるケースを紹介しています。

品物が多くてお持ちいただくのが難しいときは、お宅にお伺いして拝見します。整理全体を頼みたい場合の料金の目安は、下のご案内から専門サイトでご覧いただけます。

遺品整理・実家整理の料金について

お部屋の広さごとの料金の目安は、遺品整理の専門サイトに掲載しています。富山・石川が対応エリアで、現地にお伺いしてのお見積もりに費用はいただきません。

よくいただくご質問

何歳くらいから始めればよいですか

決まった年齢はありません。お体が元気で、ご自分で判断できるうちに、というのが一つの目安になります。施設への入居や住み替えが決まってからだと、日にちに追われて、由来を書き残す時間が取りにくくなります。

家族に言わずに進めてもよいですか

ご自分の品物ですから、ご自分の判断で進めていただけます。ただ、ご家族が思い入れを持っている品が混じっていることもあります。手放す前に一声かけておくと、あとで行き違いになりません。お子さんと一緒に進める場合は、書類の置き場所を家族で共有するところから始める順番を、親の生前整理を家族で進める|切り出し方と、判断が分かれた品物の決め方に書きました。

写真だけで相談できますか

骨董品や遺品整理の専門サイトから、LINEで写真を送ってご相談いただけます。品物の全体と、箱や裏側に書かれた文字が写っていると、私たちとのやり取りが早く進みます。

まとめ

今日は、しばらく開けていない押し入れの一段だけを開けてみてください。使っていない物はそこで手放し、由来を覚えている品が出てきたら、その場で一言書いて箱に入れておく。そうすれば、物を減らすことと伝えることが一緒に進みます。

押し入れの一段が空いて、書き付けを入れた箱が一つ残る。遠くに住むお子さんへの備えは、そこから始めれば足ります。

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この記事を書いた人

富山・石川を中心に、古物買取や遺品整理、空き家整理などの仕事に20年以上携わっています。

質屋での勤務経験もあり、これまで貴金属・時計・骨董品・昭和レトロ品など、さまざまな品物を見てきました。

「これって売れるの?」
「古いけど価値はある?」
「捨てても大丈夫かな?」

そんな身近な疑問に、古物・骨董品バイヤーとしての経験をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

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