引き渡しまでに残置物を片づける|日から逆算する段取りと、先に分けておくもの

段ボールとガムテープが置かれた片付け途中の和室、隅に残る桐箱と茶器

「来週には鍵を渡さないといけなくて」。こういう切り出しのお電話を、これまで何度もいただいてきました。売買の決済日や、賃貸の退去日が先に決まっている。家の中には、まだ物が残っている。

残置物というのは、こういう状態で残ったもの全部を指す言葉です。日にちが決まっている片付けほど、逆算で動き方が決まります。バイキングのスタッフとして、そこを最初にお伝えしています。

先に結論
全部をまとめて運び出す前に、買取に回せるものだけ先に分けてください。運び出す量そのものが減ります。日にちが決まっているときほど、この順番が効きます。

目次

日にちから逆算して決める

引き渡しの日が決まっている片付けは、普段の片付けとは進め方が変わります。量を減らすことより、間に合わせることが先に来るからです。

私たちがお伺いするとき、最初に伺うのも日にちです。いつまでに空にするのか。それが分かれば、見に行く日と、運び出す日の間隔が決まります。

順番 いつ すること
1 いちばん後ろ 引き渡しの日を置く。ここが動かないなら、あとは全部ここから逆算する
2 その手前 買取に回せるものを見る日を置く。運び出しと同じ日にしない
3 最後 残ったものを運び出す。ここで量が決まっているほど段取りが早い

見る日と運び出す日を分けるのは、当日に「これは残したほうがよいのでは」と迷いが出るからです。先に分けておけば、運び出しの日は運ぶだけになります。

先に分けておくと、運ぶ量が変わる

残置物と一口に言っても、中身は一様ではありません。押し入れの奥から、その家で使われていた道具が出てくることがあります。

買取に回せるものを先に分けておくと、処分に回す分が減ります。弊社の遺品整理のご案内でも、買取からのお支払いを廃棄の費用にあてられる場合があるとお伝えしています。

  • 桐箱に入ったまま、押し入れの上段に置かれているもの
  • 食器棚の奥の、箱ごとしまわれた贈答品
  • 和室の床の間まわり(掛け軸、花器、置物)
  • タンスの引き出しの、小さな箱や袋
  • 納戸や物置の、工具や金物
  • 仏間の、仏具と一緒に置かれているもの

このあたりは、量としては多くありません。ただ、まとめて袋に入ってしまうと、あとから取り出すのが難しくなります。

スタッフのひとこと
「時間がないので、全部お願いします」とおっしゃる方もいらっしゃいます。ただ、部屋をひと回りするだけなら三十分ほどで済みます。その三十分で運ぶ量が変わることがありますので、先に一声かけてください。

頼む先が分かれる理由

片付けを頼もうとすると、買取・回収・処分という言葉が並んで出てきます。同じように見えますが、必要な許可がそれぞれ違います。

品物を買い取るには古物商の許可が要ります。ご家庭から出た不要品を運んで処分するには、それとは別の許可が要ります。1社が両方を持っていることもあれば、片方だけのこともあります。頼む前に、どちらの許可で動いている会社なのかを確かめてください。

もう少し詳しくは、遺品整理を頼む前に|「買い取る」と「引き取る」は別の許可にまとめました。片付けを頼む前に、一度お読みいただけると分かりやすいと思います。

弊社でお引き受けするのは買取です。買取にならなかったものについては、必要な許可を持つ業者をご紹介しています。

遺品整理・実家整理の料金について

お部屋の広さごとの料金の目安は、遺品整理の専門サイトに掲載しています。富山・石川が対応エリアで、現地にお伺いしてのお見積もりに費用はいただきません。

先に捨ててから相談された、あるお宅

この順番をお伝えしたいのは、逆のことが起きた例を見ているからです。

かほく市・内灘町の空き家について、東京にお住まいのお客様からご相談をいただきました。伺うと、お兄様が金沢から週末ごとに通われ、車で何十回も運んで処分場へ持ち込まれたあとでした。不動産屋さんに引き渡さなければ、という思いからです。

各部屋はすっきり片付いていました。お茶室のあるお宅でしたので、お茶道具はどうされましたかと伺うと、「捨てました」。尺八や古い置物、古い皿もあったそうです。私たちで拝見できたものでしたとお伝えしたところ、「先に相談すれば良かったな」と少し残念そうにしておられました。

お家を手放すとき、一度きれいにしてから見せよう、と考える方は少なくありません。ただ、私たちが見たいのは片付ける前の状態です。片付けの途中で骨董品や掛け軸が出てくることもありますし、骨董品の査定や掛け軸の見積もりのように、その場で見ています。

お伺いしているのは富山県と石川県です。遺品整理の専門サイトには、市町村名まで載せています。

よくある質問

もう時間がありません。今週中に見てもらえますか

「決済が3日後で」というお電話をいただくこともあります。まずはお電話ください。日にちを伺ったうえで、伺える日をお伝えします。お写真を先に送っていただければ、量の見当をつけたうえでお伺いできます。

不動産の売却そのものもお願いできますか

弊社がお引き受けするのは、家の中に残った家財の買取までです。不動産そのものの売買や仲介は行っておりません。相続や登記のご相談は、お付き合いのある税理士や司法書士をご紹介できる場合があります。

買取にならなかったものは、どうなりますか

そのままにはしません。処分の方法をお伝えし、ご希望があれば必要な許可を持つ業者をご紹介します。ご紹介そのものに費用はいただきません。

私が現地に行けません

遠方にお住まいで通えない、という方からのご相談もお受けしています。進め方は遠方のご実家を片付けるとき|通えない場合のご相談と、先に決めておきたいことにまとめました。

まとめ

日にちが決まっている片付けは、逆算で決まります。引き渡しの日を置いて、その手前に見る日を置く。運び出しは最後です。

その「見る日」に三十分だけいただければ、運ぶ量が変わることがあります。全部を袋に入れてしまう前に、一度お声がけください。

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富山県内のご相談窓口 076-494-1380

根塚店の持ち込み買取窓口 076-482-5297

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この記事を書いた人

富山・石川を中心に、古物買取や遺品整理、空き家整理などの仕事に20年以上携わっています。

質屋での勤務経験もあり、これまで貴金属・時計・骨董品・昭和レトロ品など、さまざまな品物を見てきました。

「これって売れるの?」
「古いけど価値はある?」
「捨てても大丈夫かな?」

そんな身近な疑問に、古物・骨董品バイヤーとしての経験をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

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