骨董品を処分する前に確認したいこと|箱・紙もの・状態の見方と、写真でのご相談

こんにちは。富山と石川で骨董品の買取をしている、リサイクルショップバイキングのスタッフです。

蔵や仏間の片付けに伺うと、新聞紙にくるまれた茶碗や、紐でくくられた掛軸の束が出てきます。持ち主だった方が亡くなられていると、それが何なのかを知る人がもういません。

先に結論
処分の前にしていただきたいのは2つです。箱や紙ものを品物と一緒にしておくことと、磨いたり直したりしないこと。この2つを守って写真を撮っていただければ、そこからご相談を始められます。

目次

捨てる前に、箱と紙ものを探す

私たちが査定で最初に見るのは、品物そのものより先に、その品物に付いてきたものです。

木の箱、箱のふたの裏に書かれた文字、たとう紙、黄色い袋、一緒に入っていた紙切れ。作者や由来をたどる手がかりが、そこに残っていることがあります。

木箱やたとう紙は、中身が分からず、汚れていて、かさばります。だから真っ先に処分されます。品物は残っているのに箱だけが無い、というお宅を拝見します。後から作者を確かめる材料が、そこで消えてしまいます。

  • 木箱(ふたの裏・側面の書き付けごと)
  • たとう紙、黄色い袋、布の包み
  • 箱に入っていた紙切れ、証書のようなもの
  • 購入したときの領収書、送り状
  • ご家族が書き残されたメモ

磨かない、直さない

もう1つは、きれいにしないことです。

黒ずんだ銀瓶を磨いてしまう、欠けた茶碗を接着剤で留めておく、掛軸のシミを拭き取る。よかれと思ってなさることですが、拝見する側からすると、そこで失われる情報があります。表面の古び方そのものが、時代を見る材料になるためです。

ホコリを軽く払う程度にとどめて、あとはそのままにしておいてください。判断に迷われたら、触らずに写真を撮っていただくのがいちばん安全です。

スタッフのひとこと
「これ、捨てていいものかどうかだけ教えてください」。そう言われることがあります。値段を付ける前に、まず残すものと手放すものを分けるところからお手伝いしています。それだけで片付けが前に進む、というお宅もあります。

一部屋ずつ、分けてご説明した現場

残すものと手放すものを分けるところからお手伝いした現場です。金沢市内のお客様から、お見積もりのご依頼をいただきました。骨董のようなものや貴金属、掛軸もあることから、ご友人に相談されてお電話をくださいました。

お伺いして一部屋ずつ拝見し、買取のご相談ができるもの、再利用できるためお引き取りできるもの、処分が必要なもの、お手元に残されたほうがよいものを分けてご説明しました。処分が必要なものは、ご希望があれば必要な許可を持つ提携業者を手配しています。

このお宅では、古伊万里の壺や掛軸のほかに、掛時計も買取のご相談の対象になりました。ご自身では処分するつもりでいらしたものです。

一部屋ずつ拝見して、分けたもの

  • 買取のご相談ができるもの ── 古伊万里の壺、掛軸、掛時計
  • 再利用できるため、お引き取りできるもの
  • 処分が必要なもの ── 必要な許可を持つ提携業者を手配
  • お手元に残されたほうがよいもの

「分けて説明してもらえてよかった」。お帰りぎわに、そうおっしゃっていただきました。

▶ 事例:金沢市内での遺品整理で骨董、掛け軸の見積依頼に行ってきました

金額をお伝えするために、拝見しているところ

査定では、作者、時代、保存状態、共箱や鑑定書の有無を見ます。そのうえで、その日の市場と合わせて金額をお出しします。

以前どこかで聞いた金額を覚えていらっしゃる方もいますが、同じ作者の同じような品物でも、箱の有無と傷み具合で結果は変わります。実物を拝見しないうちは、私たちも数字を口にできません。

だからこそ、正面・裏側・箱の書き付けの3枚があると、話が早く進みます。

骨董品・古美術品の査定について

掛け軸・陶磁器・茶道具などで、どこを見て判断しているかは骨董品買取の専門サイトにまとめています。富山・石川・福井の北陸3県は、ご相談と出張査定に費用をいただきません(ほかの地域はご相談ください)。

よくいただくご質問

写真だけで金額まで分かるか

おおよそのご相談は写真から始められますが、金額をお伝えするには実物を拝見する必要があります。裏側の刻印、修理の跡、手に持ったときの重さは、写真では分からないためです。

箱が無いものは見てもらえないか

箱が無くても拝見します。箱があると作者や由来をたどりやすくなる、というだけのことです。無いから見られない、ということはありません。

割れているもの、欠けているものはどうするか

そのままお持ちください。私たちは破損やキズのある品物も取り扱っています。直そうとなさらずに、割れた破片も一緒にしておいていただけると助かります。

捨てる前に、写真を3枚

冒頭に書いた2つに戻ります。箱と紙ものを一緒にしておくこと、磨いたり直したりしないこと。

そのうえで、正面・裏側・箱の書き付けの3枚を撮ってください。「価値があるのかどうかも分からない」。その状態のままで構いません。捨てる前に言っていただければ、それで十分です。

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この記事を書いた人

富山・石川を中心に、古物買取や遺品整理、空き家整理などの仕事に20年以上携わっています。

質屋での勤務経験もあり、これまで貴金属・時計・骨董品・昭和レトロ品など、さまざまな品物を見てきました。

「これって売れるの?」
「古いけど価値はある?」
「捨てても大丈夫かな?」

そんな身近な疑問に、古物・骨董品バイヤーとしての経験をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

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