まだ使えるかどうかは、どこで分かれるか|捨てる前に見ている状態・付属品・型番

古いカメラ・真空管ラジオ・大工道具・レトロな扇風機を木のテーブルに並べた写真

こんにちは。リサイクルショップバイキングのスタッフです。富山・石川で、古物の買取や不用品のご相談を20年以上お受けしてきました。

片付けの現場で、こう聞かれることがあります。「これはもう、捨てるものですよね」。ご自身で線を引かれてから、確認のように聞かれます。

そのお気持ちは分かるのですが、私たちの見方は少し違います。

先に結論
まだ使えるかどうかは、見た目の古さでは決まりません。見ているのは、状態・付属品・型番・いまの需要の4つです。判断がつかないものは、分けずにそのまま見せてください。

目次

「古い」と「使えない」は別のこと

古いから価値がない、とは限りません。むしろ、古いこと自体が探されている品物もあります。

昭和のころの家電、ひと昔前のカメラ、当時のゲーム機。使わなくなって仕舞われていたものが、いまになって探されている。そういうお品があります。

蔵や物置の片付けでは、古い工具や金物が出てきます。棚の上の木箱、新聞紙にくるまれたままの金具。錆びているから全部処分、と決めてしまわれることがあります。そうとは限りません。分け方は蔵・物置の古い工具や金物の記事にまとめました。

一方で、新しくても手が止まるものもあります。動かない、部品が足りない、汚れが取れない。年式ではなく、そのお品が次の方の手に渡る形になっているかどうかを見ています。

現場で見ている4つ

拝見するとき、こちらが順番に確かめているのは次の4点です。

確認 01状態。動くか、欠けや割れがないか、汚れが落ちる範囲か
確認 02付属品。箱、説明書、ケース、コード、替えの部品
確認 03型番と銘。本体の裏や底、引き出しの中に刻印や紙が残っていないか
確認 04いまの需要。同じ品物でも、探されている時期とそうでない時期があります

この4つのうち、ご自宅で確かめていただけるのは02と03です。箱や説明書がどこかに残っていないか、本体に型番の書かれた紙が貼られていないか。そこだけ見ておいていただけると、話が早く進みます。残りの2つは、拝見してからこちらで判断します。

品目ごとの、目のつけどころ

どこを見ているかは、品物によって変わります。実際にお預かりした記録から、いくつかご紹介します。

工具や大工道具は、一本ずつの状態と銘を見ます。鉋や鋸、鑿、砥石をまとめてお預かりした記録があります(大工道具の買取記録)。錆びていても、そのままお持ちください。

昭和のころの家電は、動くかどうかだけで決まりません。レトロな扇風機や、保温ポット・電子ジャーをお預かりした記録もあります(レトロな扇風機の買取記録昭和レトロの保温ポット・電子ジャーの買取記録)。動かないものでも、拝見してからのご相談になります。

スタッフのひとこと
古いオーディオや楽器のご相談もお受けしています。昭和レトロの人気で、廉価品のラジカセにもお値段が付くことがあります。屋外に置かれていた状態のギターに、お値段が付いたこともありました。見た目で決めずに、一度見せていただきたいところです。

カメラ楽器オーディオのご相談もお受けしています。カメラはレンズの内側のくもりと付属品、楽器はケースと弦や部品の有無、オーディオは通電するかどうか。まずそこを見ています。

手を入れずに、そのまま

きれいにしてから、と考えたくなるところですが、これはおすすめできません。

錆を落とす、塗り直す、部品を外す。どれも、元の状態が分からなくなります。汚れたまま、そろっていない状態のままで構いません。

分解もしないでください。動かない原因が部品ひとつだった場合でも、開けたあとでは判断が難しくなります。ねじを1本外しただけで、元に戻らなくなることもあります。そのままで結構です。

分けるより先に、写真を1枚

お宅にお伺いすると、玄関先にすでに袋がまとめられていることがあります。当日はそのまま積み込みになりますので、袋の口を開けて確かめる時間は、その日には残っていません。

処分に回そうと考えているものがあれば、運び出す前に写真を撮ってお送りください。全体の1枚と、型番や銘の1枚。文字が中心に写っていれば、手ブレは気にしません。

量が多いときは、お部屋の様子が分かる写真だけでも構いません。一点ずつ選り分けていただくより、そのまま見せていただくほうが、結局は早く片が付きます。

拝見して次の方の手に渡せると判断したお品は、こちらのトラックに積みます。渡せないと分かったお品は、必要な許可を持つ業者をご紹介したうえで、手配までご相談いただけます。線引きの詳しい話は遺品整理の進め方の記事にまとめました。

まとめ

まだ使えるかどうかは、年式ではなく、状態・付属品・型番・いまの需要で分かれます。

ご自宅で確かめていただきたいのは、箱や説明書が残っているか、型番の書かれた紙が貼られていないか。この2つだけです。あとは拝見してからで構いません。

「これはもう捨てるもの」と思われたお品が、次の方の手に渡ることもあります。捨てる前に、写真を1枚だけお送りください。

ご注意:買取や再利用ができるかどうかは、お品の内容・素材・状態によって一点ずつ変わります。この記事は現場で見ている確認の順番をまとめたもので、実物を前にしてからのお話になります。

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この記事を書いた人

富山・石川を中心に、古物買取や遺品整理、空き家整理などの仕事に20年以上携わっています。

質屋での勤務経験もあり、これまで貴金属・時計・骨董品・昭和レトロ品など、さまざまな品物を見てきました。

「これって売れるの?」
「古いけど価値はある?」
「捨てても大丈夫かな?」

そんな身近な疑問に、古物・骨董品バイヤーとしての経験をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

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