富山市の上場会社の関連会社様から、会社の書庫と事務机を処分することになり、費用を抑えたいというご相談をいただいたことがあります。法人様の備品の整理に伺っている私たちがそのときお伝えしたのは、処分の見積もりを取る前に、買取で持ち出せる物を先に分けましょう、という一点でした。
事務所を縮小する、店を閉める、支店を引き払う。その場面の机や棚は、まとめて処分業者に頼む前に、買取と処分の二つの目で見る余地があります。同じ家具を一度に見ると、処分に回る量が減ります。
先に結論
オフィス家具は、買取と処分を別の日に別の業者へ頼むと、同じ品物を二度数えることになります。一度の下見で、買取で持ち出す物、無料でお引き取りできる物、処分が要る物の三つに分けてください。処分が要る物は、必要な許可を持つ業者を手配します。事業所から出る物は家庭ごみとして出せないので、この分け方が費用の出発点になります。
買取と処分を別々に頼むと、同じ家具を二度数える
処分業者に見積もりを頼むと、部屋にある物の全部が「処分する量」として数えられます。そのあとで買取の業者を呼ぶと、今度は同じ物を「売れるかどうか」で数え直すことになり、二つの見積もりのどちらにも入る家具が出てきます。
順番を逆にすると、この重なりが消えます。先に買取で持ち出す物を決めてから処分の量を数えれば、処分の見積もりは残った分だけです。冒頭の関連会社様の書庫と事務机のご相談は、搬出に関する経費を抑えた提案ができた記録です。
一度の下見で三つに分ける
現場で私たちが見ているのは、机や棚の一つずつがどこへ行くかです。分け方はこの三つです。
- 買取で持ち出す物: メーカーの名前と型番がある机・椅子・棚、状態のよい応接セット、厨房機器、什器
- 無料でお引き取りできる物: 値段は付かないが、次に使う方へ回せる什器
- 処分が要る物: 傷みの大きい家具、造り付けの棚、パーテーション、事業所のごみとして扱う物
三つ目の「処分が要る物」は、私たちが運び出す対象ではありません。ご希望があれば、必要な許可を持つ業者を手配し、その業者が引き取ります。買取と引き取りで持ち出した分だけ、処分に回る量が減る、という関係です。
下見のときに、家具の配置図か、部屋ごとの写真を数枚いただけると、当日の分け方が早くなります。
買取できる物が無かった現場でも、処分の費用は減らせる
金沢市内の中華料理店の内装工事で、不動産業者様から、厨房設備を一式処分したいというご相談をいただきました。買取できる物とできない物を分けたうえで、残る物の撤去費用を抑える提案をしてほしい、というご依頼です。
現地に伺うと、厨房機器は10年を楽に超えた物がほとんどで、比較的新しく見えた冷蔵ショーケースは酒造卸からのリース品でした。厨房の中に、私たちがお引き取りできる物はありませんでした。
それでも、処分を業者に手配する形で、撤去の費用を抑える提案ができています(金沢市近郊の中華料理店設備処分コスト削減提案)。買取で値段が付かなかった現場でも、下見で分けておく意味はここにあります。では、値段の付かなかった残りは、どこへ出すことになるのでしょうか。
スタッフのひとこと
リース品は、持ち主がリース会社なので、私たちも処分業者も手を付けられません。下見の前に、リース契約が残っている物とその返却の段取りだけ、社内で確かめておいてください。買取できるものがなかった場合でも出張料など費用が発生することはありません。
事業所のごみは、家庭ごみとして出せない
個人のお宅なら、市の粗大ごみの戸別収集に出す道があります。事業所の場合は違います。机一つでも、自分で集積場へ持っていく形にはなりません。
富山市は、会社やお店、各種施設から出るごみは事業者の責任で処理するもので、ごみ袋一つ分の少量でも町内の集積場に出せないと案内しています。店舗付き住宅の場合は、家庭のごみときちんと分けるように、とも書かれています(富山市「事業系ごみの減量」、2026年9月18日確認)。
処分が要る物は、最初から必要な許可を持つ業者に頼む前提で、量を減らしておくのが近道です。減らした残りを業者が引き取る日は、建物の側の条件で決まります。
搬出の条件を、先に教えていただきたい理由
ショッピングモールの中の店舗では、事前の作業承認や工程の提出、搬出時の通路の養生が要り、作業が深夜になることがほとんどです。実際に、23時から翌2時までの3時間で搬出を終えたモール内の厨房機器の記録があります。
ビルの管理規約、エレベーターの使える時間、養生の要否、鍵の受け渡し。この四つが分かっていると、下見の日に搬出の日取りまで決められます。分からないまま当日を迎えると、持ち出せる物があっても運べません。
よくいただくご質問
リース品が混じっていて、どれか分かりません
契約書か、機器に貼られたリース会社のシールで確かめてください。分からない物は、下見のときに「リースかもしれない」と教えていただければ、それを除いて分けます。
搬出できるのが夜か休日だけです
先にその条件を伺えれば、日程を合わせます。ビルや施設側の承認が要る場合は、その手続きの期間も見込んで、閉鎖の日から逆算して下見の日を決めてください。
パソコンや複合機も一緒に見てもらえますか
一緒に写真をお送りください。複合機は、リースや保守の契約が付いている場合があるので、契約の有無を先に確かめておいていただくと話が早くなります。パソコンの中のデータは、お渡しいただく前にご自身で消しておいてください。
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閉鎖の日が決まったら、部屋の写真を数枚と、搬出できる曜日と時間帯を一緒にお知らせください。処分業者へ電話するのは、下見で分けたあとで間に合います。






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