遺品整理の進め方|どこから手をつけ、どこで人に頼むか

こんにちは。リサイクルショップバイキングのスタッフです。富山・石川で、古物の買取や遺品整理のお手伝いを20年以上続けてきました。

お電話で最初に伺うのは、お品のことではありません。「何から始めればいいのか、分からなくて」。お部屋を前にして手が止まってしまう、という状態です。

先に結論
順番は5つです。期限を確かめる → 残すものを先に分ける → 買取や引き取りをご相談いただく → 処分する → 清掃する。捨てる作業から始めないでください。分けるより先にご相談いただいても構いません。

目次

まず、期限があるかどうかを確かめる

進め方は、お住まいの状況で変わります。最初に確かめていただきたいのは、期限があるかどうかです。

賃貸のお部屋で退去日が決まっている。家屋の売却や解体の予定がある。お電話では、まずこの2つを伺っています。決まっていれば、その日から逆算して日程を組みます。決まっていなければ、急ぐ必要はありません。

四十九日を過ぎてから、と考えておられる方もいらっしゃいます。日付そのものより、期限の有無で決めていただくほうが実務は進みます。時期の考え方は遺品整理はいつ始めるべきかの記事にまとめました。

期限が決まったら、次は部屋の中を分けます。

全部を一度に決めない

お部屋に入って、端から順に片付けようとすると、必ず途中で止まります。まず、3つに分けてください。

分ける 01残すもの(ご家族で引き継ぐもの、思い出の品)
分ける 02買取や引き取りをご相談いただくもの(値打ちが分からないものも、ここへ)
分ける 03処分するもの(食品類など、傷んで使えないもの)

明らかなゴミ(食品類など)は、その場で分けて構いません。

この3つのうち、いちばん難しいのは02です。値打ちが分かるものだけを選ぼうとすると手が止まりますので、迷ったものは全部02へ入れてください。分けたあとで拝見します。ご自身で値打ちを見極めていただく必要はありません。

判断に迷ったときの分け方は捨てる前に分けておきたいものの記事に、手放せないと感じたときの考え方は判断を急がないための記事にまとめてあります。

手が止まりやすいもの

作業が止まるのは、たとえばこういう場所です。

引き出しの奥の紙もの。仏間の押し入れ。蔵や納戸。写真とアルバム。それから、書類です。

お宅にお伺いすると、廊下に段ボールが積まれたまま、というお部屋があります。手前の分は片付いているのに、その山だけが動いていない。中を拝見すると、写真の束、封を切っていない箱、何かの部品。手前が片付いているぶん、その山だけが残ります。

  • 権利証・保険の証書・通帳など、契約に関わりそうな書類
  • 写真・アルバム・手紙・日記
  • 箱に入ったまま、開けていないもの
  • 何に使うのか分からない道具や部品
  • 紙に包まれた、中身の見えないもの

書類は、迷ったら残す側に入れてください。あとから必要になっても、処分してしまうと戻りません。査定で確認される品物の見方は遺品整理で捨てる前にの記事にまとめました。

買取と処分の線引き

どこまでを私たちが引き受け、どこからが別の業者になるのか。ここは先にお伝えしておきます。

品物によっては、買取や再利用ができる場合があります。買取や無料でお引き取りできるお品は、こちらで運び出します。処分に回すお品は、必要な許可を持つ業者の手配を含めてご相談いただけます。

大きな家具や家電は、運び出しの経路で費用が変わります。この考え方は一人で運べない家具・家電の記事に書きました。

輪島塗の棚物を、作者名の入った共箱ごとお預かりした記録もあります(輪島塗 茶道具の買取記録)。

ご自宅だけでなく、お店や倉庫を閉じるときのご依頼もあります。富山県内で手芸店の倉庫にあった在庫をお預かりした記録も残しています(手芸店の倉庫の出張買取の記録)。ご家族は額のほうが買取になると思っておられたそうですが、実際にお預かりしたのは埃をかぶった手芸糸などでした。

スタッフのひとこと
運び出しの日は、朝から作業が続きます。当日にお声がけいただいても、一点ずつ拝見する時間は残っていません。「これは処分」とまとめた分だけでも、前日までに一度見せていただけると助かります。

費用の考え方

お見積もりの金額は、荷物の量、部屋の階数、エレベーターの有無、搬出経路、作業日数で変わります。

金額が動く向きだけ書いておきます。2階でエレベーターがなければ、同じ荷物量でも人手が増えます。搬出の経路が狭ければ、運び出しに時間がかかります。作業が2日に分かれれば、そのぶん日数が乗ります。

金額は上の5つで動くため、一律の相場はお示ししていません。広さごとのおおよその目安は、下の専門サイトに載せています。費用が動く仕組みは遺品整理の費用の記事にまとめました。

買取ができるお品があれば、そのぶんはお見積もりから差し引いてご相談します。

遺品整理・実家整理の料金について

お部屋の広さごとの料金の目安は、遺品整理の専門サイトに掲載しています。富山・石川が対応エリアで、現地にお伺いしてのお見積もりに費用はいただきません。

清掃と、引き渡しまで

運び出しが終わったら、清掃です。賃貸であれば、退去の立ち会いまでが一区切りになります。

家屋を売却される場合は、残置物がない状態にしてからのお引き渡しになることが多いので、不動産の手続きと日程を合わせておいてください。不動産のご相談は、内容に応じて提携する専門家におつなぎします。

気持ちの整理は、後回しでよい

最後に、順番の話に戻ります。

手が止まるのは、片付けが下手だからではありません。決めることが多すぎるからです。だから、決めなくてよいものを先に分けて、決められるところから進めます。

思い出の品は、その日に決めなくて構いません。箱をひとつ用意して、そこへ入れておいてください。半年後に見返して、それから決めても遅くありません。

「捨てるのが忍びなくて」と、お手を止められる方もいらっしゃいます。私たちも、その場では急かしません。査定のあいだにご家族で話していただいて、決まってからで構いません。

よくある質問

作業の日に立ち会いは必要ですか

残すものと処分するものの線引きが決まっていれば、ずっといていただく必要はありません。ただ、判断に迷うお品が出てきたときのために、お電話がつながる状態にしておいていただけると助かります。

遠方に住んでいて、なかなか行けません

お写真を送っていただくところから始められます。現地でのお見積もりの日だけご都合を合わせていただき、あとはこちらで進める形もございます。

作業中に現金や貴重品が出てきたらどうなりますか

その場では動かさず、ご家族にお返しします。作業の記録にも残しますので、あとから確認していただけます。

まとめ

「何から始めればいいのか、分からなくて」。冒頭に書いたご相談への答えは、順番を決めることです。

期限を確かめる。残すものを分ける。迷ったものは分けずにご相談いただく。処分と清掃は、そのあとです。

順番さえ決まっていれば、途中で止まりません。値打ちが分からないものを無理に選り分けようとしないでください。そこはこちらの仕事です。

お部屋の様子が分かる1枚があれば、伺うほうがよいか、まず何から手をつけるかをお伝えできます。

ご注意:進め方はご家庭ごとの事情で変わります。この記事は現場でお願いしている順番をまとめたもので、実際のお見積もりや作業の範囲は、現地を拝見したうえでのご相談となります。

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この記事を書いた人

富山・石川を中心に、古物買取や遺品整理、空き家整理などの仕事に20年以上携わっています。

質屋での勤務経験もあり、これまで貴金属・時計・骨董品・昭和レトロ品など、さまざまな品物を見てきました。

「これって売れるの?」
「古いけど価値はある?」
「捨てても大丈夫かな?」

そんな身近な疑問に、古物・骨董品バイヤーとしての経験をもとに、できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。

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